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八条学園騒動記

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第五百五十八話 ラーメン屋を出てその十

「だからね」
「それでよね」
「もうね」
 それこそというのだ。
「あれに勝つには難しいけれど」
「悪魔的なまでに美味しいわね」
 ティンも同意して頷く。
「本当に」
「エウロパにはないけれどね」
「まさに日本のお料理ね」 
 洋食というジャンルの中のそれだというのだ。
「恐ろしいものがあるわね」
「本当にね、あとナポリタンもね」
「スパゲティの」
「これも凄いわね」
「ケチャップで味付けしてね」
「そこにソーセージやピーマンやマッシュルームや玉葱入れて」 
 そうしてというのだ。
「作るけれど」
「こちらもね」
「悪魔的に美味しいわよね」
「天使的というかも知れないけれど」
「どっちにしても美味しいわね」
「本当にね」
「ナポリタンもね」
 春香は強い声で話した。
「滅茶苦茶美味しいわね」
「特に」 
 ティンはここで言った。
「オリーブオイル使って」
「スパゲティには絶対よね」
「大蒜も入れたら」
「もう味がぐんと上がるのよね」
「チーズもあれば完璧ね」 
 これも加わればというのだ。
「それこそ」
「同感よ」 
 まさにとだ、春香はティンに同意して応えた。
「スパゲティにはチーズよ」
「それも欠かせないわね」
「まあオリーブオイルと大蒜は絶対として」
 この二つはというのだ。
「何といってもね」
「チーズはなのね」
「絶対よ、それでこのナポリタンもね」
「日本の洋食の中でね」
「かなりのものよ」 
「物凄く美味しいわね」
「本当にね、それに勝つには」
 ナポリタンにもというのだ。
「難しいわね」
「つくづくああしたの考えついたわね、日本人」
「本当にそうよね」
「ナポリって言うとイタリアのナポリ星系だけれど」
 イタリアの主要な星系の一つである。
「実際にはあるのかしら」
「ないらしいわよ」
 春香はティンにすぐに答えた。
「これがね」
「そうなの」
「あくまで日本のスパゲティで」
 それでというのだ。
「イタリアにはね」
「ないのね」
「近い様なものもね」
「ああしたスパゲティもないの」
「ケチャップ使ってソーセージとか入れた」
「ピーマンとか」
「そういうのを入れたね」
 そうしたというのだ。
「スパゲティはないの」
「ナポリタンっていう名前でも」
「それで連合軍がイタリアに行って」 
 エウロパ戦役の時だ、連合軍はエウロパの中にあるこの国にも入ったのだ、そうして一時多くの星系を占拠し一時進駐もした。 
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