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八条学園騒動記

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第五百五十八話 ラーメン屋を出てその九

「そうした行為に出るの」
「そうなのね」
「そしてね」
 春香はさらに話した。
「オムライスもそうだし他にもね」
「何でもっていうのね」
「千利休さんは韓国人になってるし」
「茶道の」
「あと忍者の服部半蔵さんも」
「全部違うでしょ」
「そうだけれど」
 春香も既にわかっていてそれは違うと考えている。
「けれどね」
「それでもなのね」
「そう言ってね」
 そしてというのだ。
「引かないのよ」
「やれやれね」
「私もそう思ってるわ、というかそんなに日本に負けたくないなら」
 それならというのだ。
「日本に負けないものを生み出す」
「そうすればいいわよね」
「連合だってそうしてるじゃない」
 自分達のいるこの国もというのだ。
「全体でね」
「そうよね、エウロパをどんどん突き放す」
「三百年先を行ってるならね」
「四百年ってね」
「そう思ってね」
 そのうえでというのだ。
「やってるから」
「あんたのお国もなのね」
「日本に負けてると思うなら」
「自分達でいいものを生み出す」
「そうすればいいってね」
「思ってるのね」
「カツカレーやオムライスが日本生まれなら」
 それならというのだ。
「そのカツカレーやオムライスに負けないね」
「そうしたお料理を生み出せばいいのね」
「洋食でもね」
 韓国にもこのジャンルの料理は存在している、尚韓国の洋食は日本の統治時代に日本から入ってきたものだ。
「いいメニュー考えればいいのよ」
「カツカレーやオムライスみたいな」
「そうしたね」
「そう言われると」
 その通りという顔になってだ、ティンは応えた。
「その通りね」
「そうでしょ」
「自分達が生み出せばね」
「それ以上のものをね」
「いいわよね」
「そう、韓国だってね」
 春香は強い声で言った。
「出来る筈よ」
「そうよね」
「努力すればね」
「何でも努力だからね」
「それを絶えずしていけばね」
 それでというのだ。
「絶対にね」
「洋食でもよね」
「素敵なお料理が生み出せるわ」
「そうよね」
「カツカレーにも負けないね」
「そしてオムライスにも」
「確かにどっちも滅茶苦茶美味しいけれど」
 ここで春香はこうも言った。
「カツカレーもさることながらオムライスもね」
「あれね、凄いわよね」
「オムレツの薄い生地の中にチキンライスがあって」
「この組み合わせがいいのよね」
「食べやすくて」
 春香はオムライスについてさらに話した。
「外見もね」
「あの形もいいのよね」
「ケチャップで味付けしてね」
「それもいいのよね」
「しかもボリュームもあるから」
 エウロパ市民がネットで連合の普通のオムライスを見てこんなものはとても食べきれないと言った程だ。 
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