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八条学園騒動記

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第五百五十八話 ラーメン屋を出てその八

「セカンドで通称は猛牛」
「牛なの」
「背番号は三で」
「三だったの」
「あのチームの黄金時代のスター選手の一人だったそうよ」
「そうした人だったの」
「それで洋食が好きで」
 このことも検索すると書いてあった。
「それでね」
「カツカレーをなのね」
「考え出したそうよ」
「カツとカレーライスを一緒にして」
「実際にそう書いてあるわ」
 ネットで調べるとだ。
「両方一緒に食べる方法がないか考えて」
「それでなのね」
「カツカレーを考え出したそうよ」
「やっぱりそう書いてあるのね」
「カツカレーの発案者ってね」
 そうした風にというのだ。
「はっきり書かれてるわ」
「そうなのね」
「ただね」
 ここでこうも言うティンだった。
「これが韓国だと」
「そう、韓国人が考えたことになるのよ」
「韓国人の誰?」
「それが諸説あって」
 韓国で言われるカツカレーの発案者はというのだ。
「ある洋食店の店長さんとか政治家とか美食家とか」
「色々ね」
「野球選手ともね」
「そこだけ合ってるわね」
「野球選手の名前は確か李赤牛だったかしら」
「牛に名残があるわね」
「そうね、ちなみに献策したらそんな野球選手いないから」
 李赤牛という様な、というのだ。
「架空の人よ」
「完全に創作なのね」
「この名前も変わったりするし」
「李赤牛から」
「金黄虎とか朴青龍とかね」
「あの、ひょっとして」
 ここまで名前を聞いてだ、ティンはどうかという顔で言った。
「その名前って」
「気付くわよね」
「日本のプロ野球のチームよね」
「姓はともかくとしてね」
「名前はね」
 それはというのだ。
「完全によね」
「日本のプロ野球のチームの名前よね」
「どうせ他には文勇者とかいう人もいるでしょ」
「いるわよ、文じゃない場合もあるけれど」
「やっぱりそうなの」
「そう、だからね」
 それでというのだ、尚青波というチーム名は日本では千年以上前に消えてしまい不名誉なチーム名として忌避される様になっている。
「もうね」
「ネタバレって感じするわね」
「野球選手の名前が日本のプロ野球のチームの名前だとね」
「それを漢字にしただけよね」
「そうなってるからね」
 だからだというのだ。
「もうね」
「そこでわかる人はわかるわよね」
「カツカレーもね」
「何ていうか」
 ティンはここまで聞いて言った。
「韓国らしいけれど」
「意味ないでしょ」
「カツカレーが日本起源でも」
 それでもというのだ。
「別に韓国にとって何もないでしょ」
「だから日本で評判になって」
「それで連合に広まると」
「我慢出来ない国民性だから」
 それでというのだ。 
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