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八条学園騒動記

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第五百五十八話 ラーメン屋を出てその七

「日本に留学していてもこれといって関心のないね」
「そうした韓国人なのね」
「かなり稀少よ」
 韓国人の中でというのだ。
「私が見てもね」
「そうそういない人ね」
「うちのお兄ちゃんはね、昔はもてることに必死で」
 かつての兄のことも話してだった、今の彼のことも話した。
「今は彼女の人のことでね」
「頭が一杯なのね」
「そうした人よ」
「その方が幸せかもね」
「そう思うわよね、ティンも」
「変に日本にこだわるよりもね」
「絶対に人類社会で一番日本にこだわってる国よ」
 春香はやれやれといった口調で述べた。
「日本は」
「千年以上だから」
「二十一世紀の大統領で併合されたことを千年恨むって言った人いたけれど」
「千年過ぎたわね」
「それでも言ってるのよ」
 その千年が経ってもというのだ。
「凄いでしょ」
「ある意味ね」
「若しもよ」 
 春香はこうも言った。
「韓国が日本から離れたらその時は」
「どうなるの?」
「韓国は本当の意味で動きだすってね」
 こう言うのだった。
「そう言う人もいるわ」
「普通の発展遂げられるとか」
「そうなるって言われてるわ」
「そこまで言われてるのね」
「私もそう思うし」
 春香にしてもというのだ。
「本当に韓国は日本から離れて」
「やっていくべきなのね」
「そう思うわ、カツカレーとかオムライスも」 
 こうしたものもというのだ。
「普通にね」
「日本人が考え出したって認めることなの」
「だってはっきりしてるし」
 そのはじまりはというのだ。
「韓国人が実は作ったとか言っても」
「嘘ってわかるわよね」
「他の国の人達にはね」
 韓国以外の国の人達にはというのだ。
「そうなるから」
「自己満足よね」
「結局はね」
「カツカレーはカツカレーで素直に食べて」
 そうしてとだ、ティンは話した。
「美味しければいいのにね」
「それでいいわよね」
「千葉茂さんが考え出したってことで」
「それでね、というかね」
 春香は考える顔でティンに顔を向けて言った、それは料理のこととはまた離れた話題であったがそれでも言った。
「千葉茂さんってどういった選手だったか」
「あっ、そう言われたら」
「知ってる?」
「ちょっと」
 ティンは首を傾げさせて返した。
「わからないわ、だからね」
「あっ、調べるのね」
「今からね」
 こう言って自分のスマホを出してそこからネットで千葉茂という名前から調べた、そうして春香に話した。
「ええと、巨人の選手で」
「日本のプロ野球のチームの」
「千年連続最下位のね」
「連合の全スポーツのプロチームの最下位記録更新し続けてる」
「あのチームの選手だったそうよ、二十世紀のね」
「随分大昔ね」
「その頃の選手で」
 それでというのだ。 
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