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八条学園騒動記

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第五百五十八話 ラーメン屋を出てその四

「日本人が考えたけれど」
「韓国ではなのね」
「だってね、エウロパに向かうよりまず日本に向かう国よ」 
 春香は祖国についてこうも言った。
「連合建国からね」
「そうで」
「そう、それでね」
「洋食についてもなのね」
「そんなのでね」
 それでというのだ。
「もう絶対になのよ」
「日本のことは認めないの」
「そうなの」
 これがというのだ。
「それで韓国の洋食として食べるの」
「何ていうかね」
 ここまで聞いてだった、ティンは呆れた様に言った。
「流石韓国ね」
「そう言うのね」
「らしいわ」
 韓国らしいというのだ。
「本当にね」
「褒めてないわよね」
「呆れてるわ、というか韓国って日本とエウロパが揉めたら」
「どうなるか」
「エウロパにつかないわよね」
「それわからないわね」 
 春香の返事は曖昧なものだった。
「実は」
「そうなの」
「連合全体がエウロパと揉めたらね」
「その時は連合の一国としてなの」
「当然エウロパと戦うし」
「エウロパ戦役そうだったわね」
「それでいつもエウロパに向かってるけれど」
 エウロパも連合もお互い全体で向かっている、その中の各国単位で相手と揉めることはこれっまでなかった。
「日本だけが揉めたら」
「その時はなのね」
「わからないわね」
「エウロパにつかないわよね」
「流石にそれはないわ」
「連合の国だから」
「幾ら何でもね」
 韓国がエウロパにつくことはというのだ。
「けれどこの場合連合だとね」
「どの国も日本につくわね」
「だって相手がエウロパだから」
 連合の敵だからだというのだ。
「もうね」
「どの国もそうするわね」
「そう、けれどね」
 それでもというのだ。
「韓国はね」
「エウロパよりも日本へ」
「だからね」 
「日本につくことはね」
 このことはというのだ。
「まずね」
「ないのね」
「まず中立ね」
 その立場を取るというのだ。
「流石にエウロパにはつかないから」
「そうしたらね」
「洒落になってないから」
「連合の国としてはね」
「エウロパについたら」  
 もうその時点でとだ、春香は話した。
「連合の国じゃないわよ」
「そうよね」
「それに韓国でもエウロパの悪口いつも言ってるし」
「貴族とか植民地のこととか」
「十字軍のこととかね」
「あと魔女狩りとかよね」
「そう、それはいつも言ってるから」
 韓国でもというのだ。 
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