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オズのハンク

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第七幕その五

「本当にね」
「平和なんですね」
「そうよ」
 その通りだというのです。
「オズの国でもね」
「そうなんですね」
「だからセト神もね」
「いい神様なんですね」
「そうよ、あと本当に色々な神様がいるから」
「そういえば関羽さんも」
 カルロスはこの人のことも思い出しました。
「神様でしたね」
「そうなっているわね」
「オズの国にあの人もいますけれど」
「あの人はオズの中でもかなり有名な神様よ」
 そうだというのです。
「力も強いね」
「そうした神様ですね」
「武芸と学問と商売の神様よ」
「人が神様になったんですね」
「中国でそうなったから」
 だからだというのです。
「オズの国でもなのよ」
「神様としてですね」
「オズの国にいるのよ」
「関羽さんは凄い神様だよ」
 ハンクはにこりと笑って言いました。
「強くて優しくて約束を絶対に守って学問好きで」
「約束を守る神様なんだね」
「絶対にね、子供達には特に優しいんだ」
「ベーブ=ルースさんみたいだね」
「あの人もオズの国にいるけれど」
 この偉大な野球選手もというのです。
「関羽さんもいてくれてね」
「神様としてだね」
「僕達と一緒にいるよ」
 そうだというのです。
「あの人もね」
「そうだね、あの人とはまた」
「絶対に会えるよ」
「そうなんだね」
「その時を楽しみにして」
 そしてというのです。
「過ごしていこうね」
「それじゃあね」
「オズの国でね」
 こうしたお話をしつつ一行は先に先に進んでいきます、すると今度は左右に多くの壁画が描かれた場所に来ました。
 その壁画の場所に来てです、カルロス達五人は言いました。
「この壁画もね」
「エジプトだよね」
「あの国って感じがするね」
「文字でもあるし」
「エジプトらしいわね」
「そうだね、エジプトっていうとね」
 ハンクも五人に応えます。
「こうしたね」
「壁画もだよね」
「あと文字もね」
「絵と文字が一緒になってて」
「壁にこうして描かれてる」
「それもエジプトだよね」
「そうだね、僕はエジプトに行ったことがないけれど」
 それでもというのです。
「あの国の趣があるね」
「そうだね、ただ何て書いてあるのかな」
「ううん、これは」
 ここでカエルマンが皆にお話しました。
「皆楽しんでいるかなとかここの楽しみ方はとか」
「そうしたことをなんだ」
「書いているよ」
「そうなんだね」
「明るい励ましの言葉ばかりで」
 それでというのです。
「悪いことはね」
「書いていないんだ」
「そうだよ」
 こうハンクに答えます。 
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