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オズのハンク

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第三幕その六

「今の科学がどれだけ高度と思っていても」
「それでも絶対じゃないんだね」
「神のお力の一つであって」
 そしてとです、ハンクにお話するのでした。
「どんどんね」
「進歩していくよね」
「今の時点で正しいと思われていたことも」
 科学知識でそういうものがあってもです。
「後で間違いだったとかね」
「わかることもだね」
「多いし気付いていないことだって」
「一杯あるね」
「本当に知識や知恵は無限だよ」
「オズの国がそうで」
「外の世界でも間違いないね」
 知識や知恵は無限だというのです。
「この世界の知識や知恵は大海原で私達が知っていることは」
「確かスプーン一杯だね」
「そんなものでしかないから」
「そのスプーン一杯で大海原を理解するとか」
「とんでもないことだね」
「理解出来る筈がないね」
「だからそうした人やそうした行いがどれだけ下らないか」
 それこそというのです。
「わかるね」
「確かにそうだね」
「そんな下らないことに必死になったら」
「無駄だね」
「私は心から思うよ」
「そんな人がオズの国に来たらどうかな」
「さてね。私にはわからないよ」
 これがカエルマンの返事でした。
「オズの国に来ることはね」
「運命だね」
「そう、運命によるものだから」 
 その人のというのです。
「それは私にはわからないよ」
「運命は本人でもわからないからね」
「全ては神々の決めていることだから」
 それ故にというのです。
「私にはわからないよ」
「オズの神々の」
「そうだよ、けれどそんな無駄なことに人生のかなりを費やしているとしたら」
 またそうした人について思うカエルマンでした。
「その人の人生もね」
「相当に無駄なものだね」
「今の時点の科学の知識だけで何もかも否定して夢を潰して回っているのなら」
「それも自己満足?」
 ハンクはこうも思いました。
「今の時点の科学だから」
「科学はどんどん進歩するからね」
「それで未来の創作の技術を否定するとか」
「本当に自己満足でしかないし」
「何の意味もない」
「そう、最高に下らない種類の自己満足に浸っているめ」
「これ以上はない位に下らない人生だね」
「そう思うよ、そんな人生を送っても」
 それこそというのです。
「私には何が楽しいのかわからないよ」
「夢は実現させるものだね」
「どうしたら実現出来るかね」 
 そう考えてというのです。
「考えて努力して頑張って」
「そうしてこそだよね」
「意味があるからね」
 だからだというのです。 
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