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ヘタリア学園

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第二百六十八話  とにかく存在感がないんです

第二百六十八話  とにかく存在感がないんです
 とにかく誰にも覚えてもらえないカナダさん。あの日本ですらそうなのがかなり悲しいです。
「カナダさんといいますと何かありましたっけ」
「確か連合側だったな」
 ドイツもぼんやりと思い出すだけです。
「後は。あったか」
「確かホットケーキに」
 日本は人差し指の先を自分の顎に当てて考えだしました。
「シロップをかけますがそのメイプルシロップの産地でしたっけ」
「後は熊がいて寒かったか」
「その他には何かあったでしょうか」
「ねえねえ」
 ここでイタリアが二人に対して尋ねます。
「カナダって奇麗な娘いるのかな」
「さて、どうでしょうか」
「残念だが知らないな」
 聞かれてもそれすらも二人は知らないのでした。
「聞きませんが」
「いるともいないともな」
「そうなんだ。じゃあ御飯美味しいのかな」
「どうでしょう。一応食材豊富なアメリカさんのお隣だそうですが」
 だそうではなくてその通りですが日本もカナダのことは本当によく知らないのです。
「イギリスさんに御厄介になっていたんでしたっけ」
「フランスにもらしいが。どうなのかな」
 とにかく全く知られていないカナダなのでした。果たしてここまで影の薄い国が今まであったでしょうか。そうした意味で凄い国であります。


第二百六十八話   完


                                  2008・8・11
 
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