ヘタリア学園
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第二百六十七話 八人目ですけれど
第二百六十七話 八人目ですけれど
「さて、と」
サミットが開かれています。最近ではオブバーザーも呼んでかなり賑やかです。その中で日本は皆が揃ったと見て声をあげたのでした。
「皆さん揃いましたしそろそろ会議をはじめますか」
「いや、日本」
けれどここでイギリスがその日本に対して言ってきました。
「ちょっと待ってくれ」
「何かありますか?」
「まだ誰かいないような気がするんだが」
「あれっ、呼んでる人は皆いるよ」
アメリカは辺りを見回して言いました。
「中国だってインドだってブラジルだっているしね」
「イタリアいるか?」
「いるよ」
イタリアがドイツの声に応えました。
「あと俺もいるぜ」
「僕も」
フランスとロシアもいます。
「やっぱり全員いるよ」
「いや、席が一つ空いているんだよ」
イギリスはその空いている席を指差しました。
「呼んでる奴は全員いるのにな」
「おかしな話あるな」
「段々恐くなってきたのですが」
日本が顔を暗くしたここで。アメリカによく似た顔で髪を少し長くさせた眼鏡の青年が部屋に飛び込んで来ました。
「御免!今日は酷いことがあったんだ!」
彼はまずはこう皆に叫びました。
「朝起きたら昼過ぎだったんだ!」
「・・・・・・誰ナンダアンタ一体」
ここで皆が思ったことです。何と皆カナダのことを忘れていたのでした。こんなカナダさんなのでした。
第二百六十七話 完
2008・8・11
ページ上へ戻る