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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話

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第二百四十三話

 
前書き
ちゃうねん。30MMの公式コンペの為にかちゃかちゃしとっただけやねん。
けしてFA:Gとかメガミとかのπ^2を盛りまくってた訳ちゃうねん。 

 
プシュッ…と電車の扉が開く。

「あ………」

「ん?」

「お」

上から俺、影縫さん、コタンジェントだ。

ドアが空いたその先に、影縫さんとコタンジェントが並んで立っていた。


「………………………ほぅ?」

影縫さんの目がすっと細くなる。

詳しいことは知らないが、影縫さんは奏……旧デストピア・ヴィルトゥオーゾ・スーサイドマスターと因縁があるらしい。

「会うのは………二年ぶりかな? 織斑一夏くん。いや、ちゃうな…………ユートピア」

「そー……………ですねぇ」

気まずい。

奏とのこともあるし、暦さんの件もある。

影縫さんが右手を"三角巾で腕を吊っている"のはそういうことなのだろう。

「……………ま、ええわ」

影縫さんがスッとよこにずれる。

通れということらしい。

影縫さんとコタンジェントの間を通る。

後からついてくるラウラとクラリスは不思議そうな顔をしている。

入れ替わるようにして電車に乗り込む影縫さんとコタンジェント。

「影縫さん」

「なんや」

「駅のホームは歩けるんですね」

「地面ではないからなぁ」

「……意外と自由度あるんですね」

「『意外と』、な」

ドアが閉まる。

こちらをじっと見つめている影縫さん。

俺は影縫さんと合わせ鏡のように右手を曲げた。

影縫さんのコアエイドスプログラムを参照する。

右腕に激痛が迸る。

数時間分の痛みだ。

そして、左手でポンと右腕を叩くと同時に再生をかける。

「お元気で」







電車が去った後の駅のホームで、ラウラに尋ねられた。

「兄様、さっきのは?」

「ん? ああ。んー……………?」

影縫さんとは上司部下の関係ではない。

ただ臥煙の派閥に属しているということしか共通点はないのだ。

敢えて言うなら、同志だろうか?

いやでも俺志とかないし……。

「えっとな……俺が吸血鬼なのは知ってるよな?」

「知っているぞ」

「で、俺が教会とかから退治されないための条件として面倒な怪異をどうにかするよう言われててな。俺に命令している奴の部下がさっきの人だ」

「…?」

「とは言え俺と影縫さんに上下関係はないし、俺は命令を拒否することもできなくはない。
まー、お前に分かりやすく言えば別の大隊の隊長かな」

「ふむ……なんとなくわかったぞ」

「そか。じゃぁ行こう。たぶん姉さんならもう家に着いてるだろうし」

「「え?」」











家に着くと、姉さんが出迎えてくれた。

「お帰り、一夏、ラウラ」

「ふふっ…ただいま。姉さん」

玄関で出迎えてくれた姉さんがしゃがんで俺とラウラをだきしめる。

「え? 教官…? なんで…? え…?」

後ろからクラリスの困惑した声が聞こえる。

「ちょっとした裏技だ」

リビングに上がると、円香が待っていた。

…………奥で獣化した箒がめいぷるとじゃれている。

何がしたいんだアイツ。

そんな二匹を放っぽって円香はソファーから立ち上がる。

「始めまして。ラウラお姉ちゃん。私は織斑円香」

「え…? 姉様…?」

「うそ…?」

ラウラとクラリスが円香を見て驚きの表情を見せた。

瓜二つだしね。

そんな二人を見ていると、姉さんに耳打ちされた。

「(地下で束が待ってる。私にはどうしようもない事だからな)」

「(OK)」


ラウラ達は姉さんと円香に任せてリビングを後にする。

向かったのは地下に通じるエレベーターだ。

宇宙戦艦のエレベーターを模したそれのボタンを押す。

完璧に慣性制御された高速エレベーターが数秒で地下まで到達する。

向かった先は地下のラボ。

ロリsがいつも遊んでるホールや人間牧場の更に下。

エレベーターのドアが開く。

通路を抜けた先の、使用中の部屋に入る。

「ああ……なるほどね」

「お帰りなさい、いっ君」

コンソールの前に腰掛けた束さんがホロキーボードを叩いている。

「うん。ただいま」

コンソールやホロウィンドウでいっぱいの小部屋と、その向こうのガラスでしきられた一室。

ガラスの向こうには何本ものシリンダー状のカプセル。

ゆうに20本はあるだろうか。

もしかしたら見えてないだけで奥にもまだあるのかもしれない。

そのなかには、銀や黒の髪をなびかせた少女達。

背丈は俺より少し小さいくらいの背丈だったり、ラウラより少し大きい位だったりとまちまちだ。

「一応聞くけど……これは何?」

「んー? らーちゃんとまーちゃんの失敗作だね。彼女等……いや、これらには魂が宿ってないんだよ」

「だろうね」

知ってはいたが、俺はこれらを放置していた。

なぜなら、魂が無いから。

脅威たりえないから。

「ドイツ中を回って、アルディとリムシィも投入して、回収出来るだけ回収してきたよ」

「ドイツ国内だけでこれだけの量をか……円香のクローンがあるって事はドイツ軍の施設だけじゃなくてFTの研究所とかも強襲したの?」

「うん……メシア・イミテーション計画はドイツ軍のローレライ計画と平行するように進んでたみたいだね。ローレライ計画の研究所も幾つか吸収してたし」

軍の施設を吸収できてたのか……やはり侮れんな。

「ん? ちょっと待って束さん」

引っ掛かった事があり、振り向く。

「FTとかドイツ軍の研究者が魂の有無を判別できるとは思えないんだけど」

「肉体も不安定だったんだよ」

「円香以上に? そんなんでよく持ってこれたね」

「まぁね。直ぐにトレイターに運び込んで安定化作業に入ったから。まだ終わってないけど、10日もすればカプセルから出しても生き続けることができるようになるよ。でもそれは自発的に体を動かす事はしない。植物と同じだよ」

「そう…。これの維持って難しかったりする?」

「ぜんぜん余裕だよ。どうする? 牧場に持っていく?」

「……さすがにそれは俺の良心が痛むんだけど」

円香やラウラじゃないとはいえ、魂が無いとはいえ、妹や姉にあたる存在をあそこに繋ぐことはできない。

「だよねー。それに量も足りてるしねー」

目の前の少女達……少女の形をした生きているだけの物体に目を向ける。

「これはこのままにしておこうか。カンファレンスに使用許可出しとけばなんかに使うでしょ」

魂が空なら、魂をいれればいい。

オリジナルコアが人間の肉体を必要とした時に使うかもしれない。

「うん。わかった……。で、この事まーちゃんとらーちゃんには?」

「話せる訳ないじゃん……」

こんなの見たらたぶんショックを受けると思うし、怖いと思うだろう。

自分の代わりが居るというのは、恐怖だ。

俺は、俺が俺だけで良かったと、今でも思っている。

「このブロックは俺と束さん以外入れないようにしておいて。アクセス権もカンファレンスだけに限定」

「ちーちゃんと箒ちゃんは?」

「いやどっちでも良いけど姉さんと箒ってこっちに用無くない?
白騎士もウカノミタマも整備はあっちでしょ?」

「それもそうだね」

俺と束さんしか入れないエリアはそれなりにある。

ラボで機材のあるエリアや有機素体プラントや人間牧場などの危険な場所や倫理に触れる場所がそれにあたる。

一応クローン体のプロパティを確認しようと、コンソールに触れようとしたとき。

「いっ君」

「なに?」

「もう1つ………いや、一人だけ見て欲しい子が居るの」

 
 

 
後書き
ここら辺はいろいろぶっ込みますので。このままじゃやりたい話のための設定が出せないので一気に進めます。 
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