| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

仮面ライダー エターナルインフィニティ

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第三百八十七話 脳機能エラー対策室その十一

「皆さんで作戦を担当する人は」
「そう、いないの」
 三輪は晴彦にあっさりとした口調で答えた。
「私達の中にはね、純一もね」
「俺もなんだよな」
 禍木も困った顔で応えた。
「作戦立てるの苦手だしな」
「私もだし」
「何かそういうの苦手なんだよ」
 志村も困った顔である。
「俺も」
「私達三人共ね」
「何かそういうの駄目なんだよな」
「皆さん知力は高いと思いますけれど」
 晴彦はここではあえてはっきりと指摘した。
「お話されていることを聞いても戦闘中も」
「その時もだね」
「はい、僕達のことちゃんと見て的確に動かれますので」
「皆そういうことは出来るんだよ」
 志村は晴彦に身振りも交えて話した。
「俺達は」
「それでもですか」
「作戦を立てたり」
「参謀になることはですか」
「合ってないんだよ」
「そうなんですね」
「この辺り他のライダーのチームと違うんだよな」
 どうにもいう口調での返事だった。
「ボードは」
「アンクとか光実君とかいてくれたら」
 虎太郎も言うことだった。
「もっと戦い様があったかな」
「ううん、参謀がいないとなると」
 翔介も腕を組んで述べた。
「そこを埋めることですね、じゃあ晴彦」
「僕なんだ」
「ああ、お前がな」 
 翔介は晴彦に顔を向けて彼に言った。
「やってみるか?」
「今回の戦の参謀を」
「そうしてみるか?」
「あっ、それはいいわね」
 翔介の話を聞いてだ、舞も明るい顔で頷いた。
「晴彦君ならね」
「参謀出来ますよね」
「元々Eチームじゃ頭脳担当だったし」
 舞は昭介にこのことも話した。
「だったらね」
「適役ですよね」
「私もそう思うわ」
「そうですね、じゃあ」
「私も推すわ、晴彦君がね」
 是非にと言うのだった。
「ここはね」
「全体の参謀ですから」
「私達のね、それを務めてくれるかしら」
「それじゃあ」
 それならとだ、晴彦も頷いた。そのうえであらためて話した。
「やらせてもらいます」
「お願いするわね」
「じゃあアンデット全てのデータを頭に入れて」
「そうしてなの」
「ライダーの人達のことも対策室のメンバーのことも」
「全部なの」
「はい、頭に全部入れて」
 そうしてというのだ。
「色々と考えていきます」
「それはどうしてなの?」
「敵を知り己を知ればです」
 晴彦はいぶかしむ舞に微笑んで答えた。
「そしてこの街の地形は頭に入れているので」
「全部合わさってこそなの」
「万全の作戦を立てられるので」
 それでというのだ。
「これからもっと頭に入れていきます」
「そうしてなのね」
「アンデット、スサノオに勝ちます」
 晴彦は舞に確かな声で約束した。
 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧