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星河の覇皇

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第七十二部第四章 気付きだした者達その四十

 そしてそのサイバー攻撃もとだ、ギルフォードは言うのだった。
「エウロパ本土から。だが足は残さない様にしてだ」
「行っていきますか」
「これまでも行ってはきた」
「しかしどうも」
「工作員を直接送り込む方に熱心だったな」
「そうでした、しかしですね」
「これからは違う」
 まさにという口調での言葉だった。
「我々もだ」
「サイバー攻撃を積極的に行い」
「そうしてだ」
「連合の技術を盗んでいきますか」
「最新のそれをな、だが」
「はい、連合の技術は我々より数百年進んでいます」
 このことをだ、アランソはギルフォードに述べた。
「ですから最新技術を入れましても」
「連合のそれは我々がそのまま使うには高度過ぎる」
「ですから程々の」
「そうした技術を手に入れていくのが現実だ」
「彼等から見てロートルの技術を」
「盗んでいき徐々にだ」
 少しずつだが確かにというのだ。
「進んでいくべきだ」
「技術を進化させて」
「彼等の最新技術に近付いていきだ」
 まさにというのだ。
「やがては」
「彼等を超えますか」
「技術でもな、それを目指す」
「そうしますか」
「そのうえでだ」
 さらに言うのだった。
「技術から総生産もだ」
「それもですね」
「成長させていく、あらゆる手段い」
「そうしてですね」
「何時かは連合を超えよう」
「それでは」
「その一歩を踏み出す」
 こう言ってだ、そしてだった。
 ギルフォードは連合に対するあらたなスパイ行為も決定した、それはすぐに実行に移されることになった。彼等も彼等の考えで動き続けていた。 
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