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星河の覇皇

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第七十二部第四章 気付きだした者達その三十九

「国家にとってですね」
「精強であればあるだけだ」
「いいものですね」
「いざという時に力になる」
「だからこそ」
「彼等にはさらにだ」
「強くなってもらいますか」
「そのつもりだ、新型兵器はだ」
 それはというと。
「開発、製造をだ」
「今以上にですね」
「速める」
 そうするというのだ。
「軍需産業への投資もだ」
「増やしますか」
「そうする、今ではまだだ」
「遅いですか」
「そうだ、将兵が強くなるだけでなくだ」
 さらにというのだ。
「新型兵器もあってこそだからな」
「それで、ですね」
「そちらにも力を入れる」
 兵器についてもというのだ。
「エウロパ戦役では連合軍の兵器に圧倒された」
「はい、まさに」
「彼等の兵器に少しでも近付く」
「その為にですね」
「軍需産業の技術投資も増やしてだ」
「研究も行いますか」
「マウリアから最新の技術は手に入れている」
 彼等が流してくれたそれがだ、尚この技術は連合のロートルのものを受け取ったものである。
「しかしだ」
「それに満足せずに」
「我々の手でだ」
「さらにですね」
「革新させていく」
「連合軍を見て」
「そうだ」
 まさにというのだ。
「劣勢であるがだ」
「それでもですね」
「連合軍に対抗出来る」
「そうした軍隊にしますか」
「今はま。そしてやがてはだ」
「その劣勢をですね」
「覆す」
 そうするとだ、ギルフォードはアランソに言い切った。
「いいな、絶対にだ」
「国力でもですね」
「そうする、人口では劣っているがな」
「他の分野でカバーしていきますか」
「大航海時代から帝国主義時代の様にだ」
 やはりこの時代だった、エウロパにとってこの時代は彼等が人類社会を正しく導いていた栄光のそしてあるべき時代なのだ。
 その時代についてだ、ギルフォードは言うのだった。
「なるのだ、その第一歩を踏み出させるのが私だ」
「軍隊についても」
「技術投資は最大限まで増やしてだ」
 そしてというのだ。
「連合の最新技術もだ」
「マウリアから渡してもらうのではなく」
「我々が直接手に入れたい」
「では連合本土に」
「工作員も潜入させていきたいな、そしてサイバー攻撃もだ」
「そちらも行いますか」
「連合間では常に行っているがな」
 連合ではこうしたスパイ行為も日常茶飯事だ、各国間でも企業間でも常であり対抗策も日進月歩である。 
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