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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第三百八十五話 Heroesその五

「お前よりもずっと強いから任せろ」 
「任せていいんだな」
「おう、背中は預けろ」
「わかった、けれどな」
「けれど。何だ?」
「前から思っていたけれどな」
 古城はホークにこのことを聞くのだった。
「お前豚だよな」
「見てわかるだろ」
「それはな、ただ何で豚が喋るんだ?」
 実は古城もこのことが気になっていたのだ。
「そもそもな」
「そういえばそうですよね」
 雪菜は古城の背中をしっかりと護りつつ彼に応えた。
「ホークさん普通に喋ってますけれど」
「人間の言葉をな、ペットもだけれどな」
 古城は何気なく彼のことにも言及した。
「犬神、猿神、雉神もな」
「皆さんと一緒で」
「何でホークは普通に喋ってるんだ?」
「さあな」
 ホークのこのことへの返事は古城達に対しても同じだった。
「気にしたら負けだろ」
「そんなものか?」
「そうだろ」
「全然違うと思うけれど」 
 梅雨は戦いつつ応えた。
「やっぱり気になるわ」
「そうですよね、豚なのに喋るなんて」
 雪菜は梅雨のその言葉にも応えた。
「普通ないですから」
「気になるわよね」
「どうしてもな」
「まあ大したことは考えなくていいだろ」
 ホークは実際にこう考えていた、自分が喋られることは。
「大事なのはそれよりもな」
「ああ、戦いだよな」
「それのことだろ」
 こう言うのだった。
「やっぱりな」
「だからだっていうんだな」
「話を戻してな」 
 ホークは自分から言った。
「背中は任せろって言ってもな」
「私は先輩の監視役ですから」
 こう言いつつも雪菜は古城の背中から全く離れない、それこそ何があろうともという感じであった。
「ですから」
「本当にそれだけか?」
「違うと思うわ」
 梅雨はホークと同じ考えだった。
「これは」
「どう見てもそうだよな」
「この感じは」
「まああえて深くは突っ込まないけれどな」
「野暮だしね」
「何が野暮ですか、私はです」
 雪菜は戦いつつ自分に言うホークと雪菜に必死の顔で返した。
「あくまで先輩の監視役で」
「おう、じゃあそいつの背中は任せたな」
「宜しくね」
「俺達はそのうえで戦っていくしな」
「お互い頑張っていきましょう」
「凄く気になりますがわかりました」
 雪菜はホーク達に釈然としないながらも応えた。
「一緒に戦っていきましょう」
「ああ、じゃあな」
 それならとだ、古城も応えた。そしてだった。 
 実際に彼等は戦っていった、オルフェノクは相変わらず数は尽きないがそれでもだった。全員で果敢に戦っていった。
 その戦いを後方から見てだ、ゲルサドラは言った。
「皆物凄く個性的だけれど戦いとなると」
「強いですね」
 その彼に今は休憩に入っているデミウルゴスが応えた。 
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