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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第三百八十四話 Fightersその十二

「服はちゃんと着ないと」
「何があっても」
「それは私もわかっているのだよ」
 仮名の返事は実に立場の悪い感じのするものだった。
「だがどうしてもだ」
「裸になっちゃうんですね」
「今お話されている通りに」
「そうなのだよ」
「私も裸になった時があるけれど」
 七海は自分の過去のことを話した。
「あれは競技上のことで」
「あっちの世界も結構裸になるからね」
 レベッカは七海に困った顔で述べた。
「女の子限定で」
「そこが不思議ね」
「そうよね」
「私なんか下着一枚になって」
 ベールが恥ずかしそうに顔を真っ赤にさせて話した。
「あの時は大変でした」
「皆の目釘付けやったしな」
「あの時は完全に」
 ジョーヌとノワールも言ってきた。
「私達も一歩間違えるとなるし」
「油断出来んからな」
「まあ男は裸にはならないからな」
 このことはガウルが言った。
「そこはいいって奴もいるみたいだな」
「男の裸なんてな」
「絶対にお断りだからな」
 松田と元浜がガウルに答えた。
「実際に何度見てもな」
「嫌なものだぜ」
「お風呂場ならともかく」
「仮名さん達みたいに外でなるのはな」
「また私か、本当に言われるな」
「ある意味人徳ではないだろうか」
 英雄はその仮名に述べた。
「貴方のそれは」
「裸になるにも人徳か」
「そうではないだろうか」
「いい人徳ではないな」
「だがそれでもな」
「人徳なのか」
「そうでないか」
 こう言うのだった。
「我がふと思ったことだが」
「嫌な人徳だ」
 つくづく思う仮名だった。
「私も裸になりたくてなっていないというのに」
「俺はなりたくてなるがな」
 プリズナーはこうだった。
「実はな」
「だからいつも捕まるのじゃな」
 心はここでしみじみと思った。
「普段の生活の場は刑務所か」
「そうなっている」
「ヒーローなのにか」
「そうなのだよ」
「行い本当に考えた方がいいんじゃないか?」 
 育郎も本気で思うことだった。
「プリズナーさんは」
「無免ライダーさん程でなくても」
 春花はその当人を見つつ話した。
「S級ヒーローですし」
「俺は沸き起こる情熱を抑えられないのだ」
「美少年に対する」
「その為普段は刑務所にいるのだ」
「そうなのですか」
「その状況を受け入れている」
「受け入れるのもどうかと思いますが」
「全くだな、しかし本当に色々な人がいるな」 
 冬馬はここであらためて思った。
「俺達は」
「皆特徴的過ぎてすぐに覚えられた」
 うつつが冬馬に述べた。
「有り難いことに」
「個性って有り難たいな」
「私は個性ないけれど」
「そう言うあんたもあるぜ」
 冬馬はうつつにこう返した。 
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