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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第三百八十二話 Maskedriderその十四

「思ったさ」
「そうだったのね」
「その時はな、俺も結構ヤケッパチになったよ」
「海堂さんそうでしたね」
 長田もこう答えた。
「あの時は」
「そうだろ、右行ったり左行ったりな」
「そんな感じで」
「それでな」
 そうした状況でというのだ。
「街違えたりもな」
「しましたよね」
「けれど運もあってな」
 それでというのだ。
「木場や乾だっていてくれてな」
「それで、ですね」
「今こうしてな」
 今度は理詰夢に答えた。
「あんた達とも一緒にいるんだよ」
「そうですか」
「間違えても人間でな」
「いられたのですね」
「有り難いことにな、心がな」
 これがというのだ。
「人間だったらな」
「人間ですね」
「そうだってこともわかったんだよ」
 かつてのオルフェノクとの最初の戦いでというのだ。
「本当にな」
「そうだったんですね」
「ああ、それで力はな」
「持ってもですね」
「例えそれがどういった力でもな」
 どれだけ強くてもというのだ。
「溺れたら駄目なんだよ」
「その力を悪用もしますね」
「それで最悪な」
「化けものにですね」
「なるんだよ」
 人の心を失ってというのだ。
「俺達が戦ってきた連中にもな」
「そうした奴がいましたね」
「何人もな、オルフェノクになってもな」
 その姿がというのだ。
「本当にな」
「心ですね」
「ああ、それが大事でな」
「心が人間であること」
「それが大事なんだよ」
「うん、それは私にもわかるよ」
 菅山が笑みを浮かべて海堂の言葉に頷いて述べた。
「例えば総理大臣になってもね」
「その力に溺れたらな」
「もうね」
 それこそというのだ。
「終わりなんだよ」
「総理大臣だと権力か」
「それがあるのは確かだからね」
 総理大臣という立場にはというのだ。
「辞めれば何てことはないんだがね」
「権力も大きな力だよな」
「実際に大きいよ」
 総理大臣になると、というのだ。
「下手をすればもてあますし」
「それにだよな」
「溺れたらね」
 その時はというのだ。
「碌なことにならないから」
「そうだよな」
「最悪人の心を失うこともね」
「総理もわかるよな」
「よくね、力は心の持ち方次第だね」
「全く以てな」
「そうだよ、ただ日本の総理大臣は権力はあっても」
 このことは事実でもというのだ。
「権威はないからね」
「その分楽なんだな」
「権威は別の方が持たれているからね」
 だからだというのだ。
「その分ね」
「楽か」
「権威があるとね」
 これが備わると、というのだ。 
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