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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第三百八十話 情熱その五

「あえてです」
「戦われないですか」
「いざという時は変身します」
 そうして戦うというのだ。
「ですが今は」
「サポートですか」
「そちらに回ります」
「それでは」
「この戦いは長くなります」
 このこともだ、香川は先生に話した。
「ただ激しいだけでなく」
「だからですね」
「サポートもです」
 それもというのだ。
「覚悟してやっていきましょう」
「わかりました」
 先生は香川の言葉に頷いた、そうしてだった。
 後方要員としての仕事に入った、前線ではもう戦闘がはじまっていて友奈も早速数体の怪人達を倒していた。
 だが目の前から多くの怪人が来ていてだ、こう言った。
「これは」
「前の戦いよりも数が多いですよね」
 春雪が言ってきた。
「そう思いましたよね」
「倍以上に」
「これが決戦なんです」
 こう友奈に話す、同じ中学生でも友奈は三年生になっていて春雪は二年生なのでそれで敬語で話しているのだ。
「とんでもない数で」
「どんどん出て来るのね」
「はい、ですから」
「そのことをわかったうえで戦うのね」
「そうしていきましょう」
「安心しろ、敵の数が多いが」
 王馬も戦っている、怪人達を凄まじい勢いで倒しつつ友奈に話す。
「最後に立っていればいい」
「私達がですか」
「そうだ」
 こう言って一体のモンスターを横に一閃し爆発させた。
「休憩も取れるからな」
「だからですね」
「敵はやがて尽きる」
「その尽きるまで戦う」
「それだけのことだ」
 これが王馬の考えだった。
「戦えばいい、しかも敵に考えはない」
「そして私達にはですね」
「それがある、数が多いだけの相手に負けるというのか」
「それは」
 友奈は今の自分達を見た、ならば返事は一つだった。
「勝ちます」
「そうだな、ではいいな」
「はい、戦っていきます」
「おい、ぼさっとしてるんじゃねえぞ」
 蔵人も両手に持っている己の武器で戦いつつ友奈に声をかけた。
「この戦いのことはわかってるだろ」
「はい、一瞬でも油断すれば」
「やられるのは俺達だからな」
 だからだというのだ。
「何があってもだ」
「油断しないことですね」
「そうだ、それでやっていけよ」
「わかりました、じゃあ」
「ああ、背中は引き受けてやるさ」
 こう言ってだった、蔵人は友奈の横に来て彼女のサポートに入った、見れば空でも激しい戦いが行われていた。
 美森は陸地から箒を援護しつつ彼女に問うた。
「これでいいでしょうか」
「助かる!」
 箒は美森に一言で答えた。
「地上から援護があるとな」
「それで、ですか」
「全く違う、だからな」
 それでというのだ。
「これからも頼む」
「わかりました、それでは」
「空と陸から攻めていこう」
 一夏も言いつつ戦っている。 
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