仮面ライダー エターナルインフィニティ
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第三百七十八話 困難に打ち勝つその五
「子供には随分優しいな」
「そうだな、あんたは悪人だがな」
秋山は彼の人間性のことを指摘した、一見すると温厚であるがその本質は尊大であり粗暴さと傲慢さも持っていると言われている。
「子供にはな」
「寛大だな」
「結構助けているな」
「子供は子供だからな」
「助けるものか」
「仮面ライダーならな」
「助けるものか」
「そしてな」
そのうえでというのだ。
「スサノオのも勝たないとな」
「一緒に戦ってか」
「俺は確かに卑劣なこともするさ」
高見沢自身このことは認めた。
「勝つ為にな、しかし俺は人間のつもりでな」
「自分自身でそう思っているな」
「ああ、そしてあいつにはな」
「いつも勝ちたいか」
「売られた喧嘩はいつも勝って叩き潰す」
「そうした考えだからか」
「この世界でも勝ってやるんだよ」
スサノオにというのだ。
「絶対にな、じゃあな」
「戦いになったらだな」
「勇者部の娘達と一緒に戦って勝ってみせるさ」
子供である彼女達を助けかつ助けられてというのだ、こうしたことを話してそのうえでだった。
ライダー達はこの世界の松山市を回り時間がある限り四国の他の街も巡って観て回りそれぞれの街の地形も頭に入れていた。
だがスサノオは出て来なかった、モンスター達も。それで夏凛はライダー達に怪訝な顔になって言った。
「あの、三週間以上モンスターが出て来ないですが」
「このままスサノオが出て来ないことはかい?」
「ありますか?」
「それはないんだよな」
芝浦は夏凛に笑って話した。
「スサノオの場合は」
「そうですか」
「あいつは気まぐれなんだよ」
「だから三週間以上モンスターを出さないことも」
「あるんだよ」
「そうですか」
「こうした時は焦らないで」
それでというのだ。
「訓練して食って寝て色々見て回って」
「そうしてですか」
「待てばいいんだよ」
「そうなんですね」
「君焦ってる?」
芝浦は夏凛に笑って聞き返した。
「今は」
「はい、中々出て来ないので」
「出る時は嫌になる程出て来るしさ」
「何時出て来るかって思うことは」
「しなくていいさ、その時に備えて」
そしてというのだ。
「今は訓練とかしていこうな」
「それがいいですね」
「そう、焦ったら駄目なんだよ」
スサノオとの戦いではというのだ。
「じっくり腰を据えて」
「戦うことですね」
「それが大事なんだよ」
「ボーテックスの戦いの時よりも」
「そうさ、何時来てもいいという心構えで」
「いればいいですね」
「そういうことだよ、それと今日のお昼は」
芝浦はこちらの話もした。
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