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星河の覇皇

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第七十一部第五章 組み入れその十三

「軍も創設され」
「そして動いていますね」
「そのうえで」
「やっと、でしたね」
「はい、何とか」
 まさにというのだ。
「そして今の様に動けています」
「本当に何とかですね」
「各国政府軍で作戦を行ってもきましたが」
「ここまで順調にはいきませんでした」
「とてもです」
「それは無理でした」
「ですから」
 それでというのだった、八条は再び。
「中央政府軍は創設されてよかったです」
「そして維持する為にですね」
「これからは、ですね」
「人員も確保する」
「宣伝にも力を入れて」
「そうです、サハラでは徴兵制が存在していますが」 
 それを導入している国家もまだある、オムダーマンにしても選抜徴兵制である。実質的にであるがそうである。
「連合ではです」
「徴兵制なぞはですね」
「必要ありませんし」
「導入も考えられません」
「とてもです」
「そうです、連合千年の歴史で徴兵制が施行されたことはです」
 どの国家でもだ、連合の中の。
「一度もありませんでした」
「どの国も志願制です」
「千年の間それはありませんでした」
「ですから我々もですね」
「志願制ですね」
「そうです、志願制なら」
 それならというのだ。
「宣伝にも力を入れないと」
「とてもですね」
「人は集まりませんね」
「さもないと人員不足の状況で軍隊を運営しないといけません」
「それではです」
「とてもです」
「はい、大変なことになります」
 軍隊の運営がだ、これは組織として出来る限り避けたいことだ。
「ですから」
「何としてもですね」
「人員を確保して」
「そのうえで」
「動かしていかないとなりません」
 何としてもというのだ。
「ですから」
「宣伝にも力を入れていきましょう」
「その為にもゾロアスター級を宣伝に使いますね」
「是非」
「そうしていきますね」
「はい、徴兵制にしましても」
 とてもというのだ。
「連合では夢想どころかです」
「これまで言う人はいませんでしたね」
「ほぼゼロでした」
 千年の間だ、このことについても。
「今もですが」
「どうも連合ではです」
「徴兵制は想像出来ないものですね」
「軍隊が軽視されていますし」
「どうしても」
「各国共数は必要でなく」
 中央政府軍の百三十億も他国の軍隊と比べると圧倒的であるが連合の人口比では三百人に一人に満たない、その程度なのだ。
「それにです」
「他の産業に人手が必要で」
「そちらに割かれるとですね」 
 軍隊にだ。
「どうしてもですね」
「他の産業が困る」
「産業の発展こそが重要なので」
「だからですね」
「そうです、徴兵制をしますと」
 どうしてもというのだ。 
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