星河の覇皇

「他産業への影響が出ますので」
「それは連合で避けたい」
「どの国も」
　無論中央政府もだ、軍事が重要でない上に産業の発展にも支障が出るのなら何としても避けたいことになるのだ。
「考える筈がないですね」
「必要もないのなら余計に」
「そうなりますね」
「サハラは徴兵をしてでもです」
　それこそだ、そうした制度を導入してもなのだ。
「将兵が必要ですが」
「強制的にでも一定数の数がですね」
「選抜徴兵制であっても」
「どうしても一定数が必要である国があったので」
「そうした国では徴兵制を施行していますね」
「今も尚」
「そうです、ですが連合はです」　
　八条は自分達の国についてさらに話していく。
「そこまですることもないので」
「どうしてもですね」
「そして連合としましては」
「志願制ですね」
「それ以外考えられませんね」
「どうしても」
「それに志願制は自分達から来てくれます」
　軍人になる者達がというのだ。
「士気の高い、やる気のある人材が」
「まさにですね」
「徴兵制は義務で嫌々ということも多いですが」
「ですがそれでもですね」
「志願制は違いますね」
「自分達から来てくれるので」
　まさにだ。
「最初から士気が違います」
「しかも徴兵制は二年から五年で終わりですが」　
　年季は国によって違う、北朝鮮ではそれこそ十年以上であった。
「志願制は残ってくれることも期待出来て」
「それぞれの職種のプロフェッショナルを育成しやすいです」
「だからこそですね」
「連合軍の技術を考えますと」
「連合としてはですね」
「志願制ですね」
「それが一番望ましいので」
　だからこそ、とだ。八条は国防省のスタッフ達に微笑んで話した。
「志願制以外考えられません」
「まさにそうですね」
「そして志願制ならばですね」
「その人に来てもらう為に」
「是非共」
「そうです、宣伝も必要です」
　そうなるというのだ。
「だから人を集めています、ではそちらも政策として」
「はい、是非」
「宣伝も力を入れていきましょう」
「そうしましょう」
「そちらも」
「はい、そして今第一に進める政策は」
　それはというと。
「やはり外縁部のです」
「連合領土への組み入れですね」
「現在進行形で行われていますが」
「それを進めていきますね」
「このまま」
「治安の確立です」
　それを続けて行っていくというのだ。
「各国軍、警察と協同して」
「惑星は中央警察が行っていますし」
「各国警察も来ます」
「各国軍もいますし」
「治安は順調に確立されていますね」
「辺境もこれからはです」
　今からはというのだ。