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星河の覇皇

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第七十一部第五章 組み入れその八

「二十世紀より目撃がありましたが」
「確かな目撃例は、ですね」
「確かにあの頃からでしたね」
「写真等に出て来て専門の書籍が出たのも」
「その頃からでしたね」
「時折存在が言われてきました」 
 二十世紀より前からだ。
「それはあるにはありました」
「はい、確かに」
「滝沢馬琴の本に出ていたり」
 何故か彼の書にUFO、即ち未確認飛行物体にしか思えない空飛ぶ船が出ている。当時は想像も出来なかった程の形で。
「他にもでしたね」
「宗教画にも出ていたり」
「古代の文献にもそれらしきものが出ていた」
「そうでもありましたね」
「かぐや姫もです」
 八条は日本最古の物語の名前も出した。
「あの話も一説には」
「他の知的生命体ですね」
「実はそうであったという説がありますね」
「月から来たという」
「そうした説が」
「ありました、実際は月に知的生命体は存在していませんでした」
 映画では最後にUFOが出たものもあった。
「しかしです」
「その頃からですね」
「他の知的生命体の存在は見られていてですね」
「その頃の理解出来る範囲で考えられていた」
「そして描かれてもいた」
「そうでしたね」
「いると考えるべきです」
 是非にというのだ。
「確かに今は遭遇していませんが」
「他の知的生命体はですね」
「この宇宙の中に」
「そして人類は何時か」
「彼等と遭遇しますね」
「そうなると考えてです」
 そうしてというのだ。
「備えをしておくべきです」
「はい、では」
「それではですね」
「国境の警備はより厳重に」
「そうしていきますね」
「そうしていきましょう、当然他国に対してもです」
 同じ人類にも目を向けるのだった。
「備えは必要です」
「はい、そうですね」
「エウロパ、マウリア、サハラにも」
「どの国にもですね」
「国境警備は怠らない」
「そうですね」
「エウロパは言うまでもありません」
 当然の流れとしてだ、八条は連合第一の敵から話した。
「あの国への警戒はです」
「何といってもですね」
「あの国はですね」
「敵ですから」
「アタチュルク要塞群に確かな戦力を置き」
「睨みを利かせていくべきですね」
「要塞群には五十個艦隊を置いています」
 即ち半個軍である。
「そしてです」
「絶対の備えにしていますね」
「要塞群の防衛システムと共に」
「エウロパの侵攻を許さない」
「何があっても」
「あの要塞群に五十個艦隊で」
 さらにだった。 
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