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星河の覇皇

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第七十一部第四章 引き継ぎその四十二

「規模が大きいというのに」
「そこはかなりですね」
「本当に元帥の数が少ないですね」
「二十世紀頃のアメリカ軍をモデルにしていますが」
「元帥のポストは少なくなるのですね」
「そうだな、サハラではだ」
 彼等がかつていた地域はというと。
「一億の規模の軍隊すらだ」
「少なかったですね」
「そしてそうした軍隊でも元帥は何人もいました」
「十人位は」
「そうした国もあったしだ、独裁国家ならだ」
 それこそ国家元首が思うがままに動かしている国ならばだ。
「多くの元帥がいた」
「そうした国もありましたね」
「一億もない規模の軍隊で何十人の元帥がいた国がありました」
「独裁者が元帥杖を頻繁に出して」
「そうしていた国もありましたね」
「それを考えると少ない」
 連合軍の元帥はというのだ。
「しかしだ」
「そのポストをですね」
「大国出身者が占めるのは」
「それは、ですね」
「よくないですね」
「そうだ」 
 まさにというのだ。
「あらためて思った、だが」
「だが、ですね」
「このことはですね」
「連合市民が決めることだな」
 それになるというのだ。
「我々はな」
「今のところはですね」
「市民ではないですから」
「だからですね」
「とやかく言えることではないですね」
「そうなる、しかし連合市民か」
 サチフはこのことについても思った。
「悪くないか」
「そうですね」
「やはりこの国はいい国です」
「豊かですし」
「様々なチャンスもあります」
「だからですね」
「この国にいることもいい」
 非常にとだ、こうも言ったサチフだった。
「私は残る」
「そうされますか」
「サハラが統一されれば」
「その時はですね」
「サハラに戻られず」
「連合に入られますか」
「そう考えている、この国はだ」
 実にというのだ。
「やはりいい国だ、差別があってもな」
「我々に対する」
「それがあってもですね」
「いい国であることは事実ですね」
「そのことは」
「そうだった、しかしだ」
 それでもというのだ。 
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