星河の覇皇
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第七十一部第四章 引き継ぎその四十
「この国に」
「左様ですか」
「丁度サハラからの者達の国家もありますし」
「あの国にですか」
丁度ハサン王家が入りその国の王家に入っている、サハラ連邦とも呼ばれそこには多くのサハラから亡命した王家だけでなく政府も入っている連合政府なのだ。
「入られますか」
「そうも考えています」
「連合市民になられますか」
「はい、そうも」
こうオグモに話した。
「家族もそう言っていますが」
「連合にですね」
「残るつもりです」
「ではこれからも」
「宜しくお願いします」
「こちらこそ」
二人は友好的な交流に終始した、これは今回の交流全体でそうだった。そしてその交流も終わってだった。
義勇軍は別の任務地に赴いた、軍団は整然と出発した。サチフは軍団のその状況をモニターで見ながら言った。
「まずはだ」
「はい、順調ですね」
「順調に出発出来ましたね」
「ではこのままですね」
「次の目的地に行けますね」
「このまま」
「何よりだ」
サチフは満足している顔で言った。
「この状況はな。しかしだ」
「それでもですね」
「最後の最後まで、ですね」
「任務が終わり基地に戻るまではですね」
「安心してはならないですね」
「そうだ」
その通りだと言うのだった。
「まして動いている時はな」
「周囲にも気を使い」
「警戒もしつつですね」
「進んでいくべきですね」
「このまま」
「その通りだ、災害もある」
サチフはこちらの懸念も口にした。
「敵が来る場合もあるしな」
「海賊やテロリストの残党ですね」
「彼等が来るかも知れないですし」
「警戒は緩めず」
「このままですね」
「進んでいこう」
こう言うのだった。
「まずはな、ただ休息もだ」
「そちらもですね」
「随時取っていき」
「休みつつですね」
「警戒をしていくべきですね」
「配置についている間は警戒だ」
それは忘れずにというのだ。
「しかしだ」
「警戒は、ですね」
「そちらは」
「忘れないことだ、偵察艇は出しておくことだ」
これまで通りというのだ。
「そしてだ」
「はい、そのうえで」
「周囲に警戒を払いつつですね」
「次の目的地に向かう」
「そうしていきますか」
「必ずな、しかし」
ここでだ、サチフはこうも言った。
「オグモ大将だが」
「立派な方ですね」
「実に」
「司令官として見事な方でした」
「そしてお人柄も」
「元帥の資質がある」
オグモをこう評した。
「彼はな、しかしだ」
「あの方は、ですね」
「元帥にはなれない様ですね」
「小国出身なので」
「そのせいで」
「この国はどうしても大国が強い」
三百以上の国が存在しているがだ。
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