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星河の覇皇

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第七十一部第四章 引き継ぎその二十八

「こんないいサックスないし」
「とてもな」
「これだけのはないからな」
「連合じゃ普通の楽器でもな」
「サハラにはないぜ」
「とてもな」
「ジャズもな」
 このジャンルの音楽の話に戻った。
「殆どなくてだよ」
「こっちで聞いたこんなのあるかってびっくりしたさ」
「それで取り入れたんだよ」
「俺達にしてもな」
 こう正規軍側に話すのだった。
 そしてだ、彼等はまた話した。
「凄いって思ったから取り入れたんだよ」
「ジャズの要素もな」
「ロックとジャズな」
「その要素をミックスしたさ」
「それが凄いんだよ」
 正規軍側のヴォーカルが話した。
「ロックとジャズのミックスなんてな」
「いいセンスしてるぜ」
「あんた達やるな」
「いいバンドになるぜ」
「そう言ってくれると有り難いな、けれどな」
 義勇軍側のベースがこう返した。
「俺達まだ終わりじゃないぜ?」
「終わりじゃない?」
「っていうとどういうことだ?」
「終わりじゃないってな」
「一体どういうことなんだ」
「ああ、ジャズだけじゃないってことさ」
 取り入れる音楽はというのだ。
「ゴスペルやラップだって取り入れてるぜ」
「そうした音楽もか」
「取り入れるのか」
「そうなんだな」
「あとヘビメタもな」
 こちらの音楽もというのだ。
「とにかく取り入れられるのならな」
「何でも取り入れる、か」
「あんた達はそうした考えか」
「連合の音楽でいいと思うものは」
「何でもか」
「ポップスなんかいいな」
 義勇軍側のギターの言葉だ、ギターを持つ手は左利きである。
「連合のな」
「ああ、そっちはな」
「連合でも人気だぜ」
「ロックと並んでな」
「俺達も演奏するしな」
「サハラはポップスも弱いからな」 
 連合と比べると、というのだ。
「どうしてもな」
「やっぱり軍歌か」
「サハラは軍歌か」
「軍歌メインっていうかそればかりか」
「そうした状況か」
「そうなんだよ、独裁国家になるとな」 
 サハラにはこうした国もあった、悪質な独裁国家になるとそれこそかつての北朝鮮の様な異常な国家も存在していた。
「もう凄くてな」
「あんまりにか」
「酷くてか」
「歌とかも酷い」
「そうなっていたのか」
「ああ、独裁者を讃える歌ばかりとかな」
 その北朝鮮の様にだ。
「そんな国もあったしな」
「音楽は自由じゃないとな」
「そうだよな」
「誰もがどんな音楽も聴ける」
「そうじゃないとな」
「全くだよ」
 義勇軍側のキーボードも同意だった。 
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