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星河の覇皇

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第七十一部第四章 引き継ぎその二十七

「必須というかね」
「目を通してないといけないよな」
「何ていっても」
「そういうの読まないとな」
「話にならないよな」
「やっぱりね」
 当然と言うのだった、連合軍の兵士達も。
「そこはね」
「よし、やるか」
「今度チャットで話そうで」
「フェイスブックかツイッターあったら紹介してくれ」
「俺達のも紹介するからな」
 何時の間にか親睦が深まっていた、そうしてこれは他の場所でもだった。あるパーティーの場では艦内でライブも行われていたが。
 正規軍のバンドのメンバーは義勇軍の彼等にだ、素直にこう言った。
「いい演奏だったな」
「見事だったぜ」
「ヴォーカルもギターもよかった」
「ベースもドラムもな」
「キーボードもな」
「それにサックスな」
 この楽器もあったので言われるのだった。
「サックス使うなんてな」
「凄いじゃねえか」
「サックスあるとまた違うからな」
「ヴォーカルがここぞって時に吹いてたが」
「どうやってそんなの考えついたんだ」
「ジャズだよ」
 義勇軍のバンドのヴォーカルの者はこう話した。
「それからヒント得たんだよ」
「ああ、こっちのか」
「連合の歌からヒント得たのか」
「そうなんだな」
「そうさ、ジャックのCD買ったんだけれどな」
 アメリカの有名なジャズのグループだ、長年に渡って活躍している古いグループだ。
「それがよくてな」
「だからか」
「あのグループから影響受けてか」
「サックスも取り入れてるか」
「そうだったのか」
「基本はロックだがな」
 彼等のバンドの形式はというのだ。
「ジャズもだよ」
「その要素もか」
「取り入れてるんだな」
「それで吹く」
「演奏にも入れてるのか」
「そうだ」
 この通りというのだ。
「俺達も考えたんだよ」
「ジャズな」
「面白いこと考えたな」
「ロックにジャズを入れるとかな」
「いいこと考えたな」
「そうだろ、ジャズはな」
 それはとだ、義勇軍のバンド側も話した。
「サハラにはないからな」
「ああ、ロックにしてもな」
「連合程流行ってないからな」
「音楽自体がな」
「こんな風に誰もしないからな」
「栄えてないぜ」 
 戦争が起こるとそれが総力戦の場合全ての国力が戦争に注ぎ込まれるのは言うまでもない。その際余分な力はまず戦争に回される。その最初が娯楽だからだ。サハラでは音楽が連合よりも栄えていないのだ。
「軍歌は多くてもな」
「というか軍歌ばっかりでな」
「バンドなんかな」
「こんなにないぜ」
「いい楽器なんてないし」
「これだけいい楽器ないぜ」
 彼等が手にしているその楽器の話もした。
「ギターもベースもな」
「ドラムやキーボードだってだよ」
「サックスもあってもな」
 サックスを吹くこともあるヴォーカルの言葉だ。 
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