| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

星河の覇皇

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第七十一部第四章 引き継ぎその二十五

「もう普通じゃないから」
「そこまでか」
「プロの世界は」
「連合って凄いな」
「そんな人達もいるんだな」
「シューティングゲームでもね」
 こちらのジャンルでもというのだ。
「そうした人いるから」
「奥が深いな」
「そうだな、連合のゲームの世界もな」
「俺達もやり込まないとな」
「もっともっとな」
「やっていくとね」
 ゲーム、それをだ。
「隠し技とかわかるからね」
「ああ、よくあるよな」
「裏技とかな」
「シューティングは特に多いな」
「こうすれば楽に勝てるとか」
「ボス相手でも」
「うん、無敵になるコマンドがあったり」
 連合の兵士はこうした話も紹介した。
「いきなり最強モードでスタートとかね」
「シューティングは難しいぜ」
 義勇軍の兵士の一人がこんなことをここで言った、どうにも苦手であるといったことが表情にも出ている。
「何か反応が遅れるんだな」
「ああ、俺もだ」
「俺もだよ」 
 他の義勇軍の兵士達も言う。
「連合のシューティングって難しくてな」
「ついつい遅れるよな、反応が」
「それで撃墜されてな」
「終わりになるんだよな」
「もうそれはやっていって慣れることかな」 
 これが連合軍の兵士の答えだった。
「改造コードとか裏技のパスワードで無敵になって一回クリアーするとね」
「それでいけるのか?」
「何か変わるのか?」
「変わるというかそのゲームがわかるんだ」
 無敵モードでも一回最後までプレイすると、というのだ。
「身体でね」
「ああ、そういうことか」
「身体で覚えるんだな」
「そのゲームがどんなゲームか」
「一回クリアーしたら」
「そう、無敵モードでもね」
 こうした正常でない方法でクリアーして、というのだ。
「クリアーするとね」
「ゲームがわかるか」
「最後まですれば」
「それいいな」
「いいやり方だな」
 義勇軍の兵士達は連合軍のその兵士の言葉に頷いた。そのうえで連合軍の兵士に対して口々に言うのだった。
「あんた凄いな」
「かなりのゲーマーだな」
「ゲームわかってるな」
「昔プロだったとかか?」
「プロなんてとてもだよ」
 連合軍の兵士は彼等の言葉には謙遜している笑みで返した。
「僕にはね」
「そうか?凄いけれどな」
「そうだよな、ゲームがわかってるぜ」
「それでもゲーマーじゃないのか」
「プロのゲーマーはもっと凄いってか」
「そうなんだ、僕なんかとてもだよ」
 またこう言うのだった。
「プロのゲーマーの人はね」
「そんなにか」
「そんなに凄いんだな」
「プロのゲーマーってのは」
「そこまでか」
「だって最初にプレイしたゲームを」
 例えそれがシューティングでも格闘ゲームでもというのだ、シュミレーションやRPGでも然りである。それぞれのジャンルで楽しみ方や目指すものが違うにしてもだ。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧