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星河の覇皇

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第七十一部第四章 引き継ぎその二十四

「角度が大事なんだ」
「攻撃を入れるか」
「それが大事か」
「じゃあ角度さえ合えば」
「簡単に入るのか」
「うん、ラスボスにもね」
 そのあまりにも強い相手にもというのだ。
「大体めくる感じでだよ」
「ああ、角度だな本当に」
「そのままジャンプ大キック入れてどんどん入力するよりもか」
「めくる感じで入れたらか」
「簡単に入るのか」
「そうだったんだな」
「そうなんだ、あのキャラは大きいから」
 そのゲームのラスボスは、というのだ。
「めくるやすいよね」
「確かにな」
「あいつでかいしな」
「的は大きいからな」
「めくりやすいな」
「実際にな」
「だからめくればいいんだ」
 そうしたジャンプ大キックを入れればというのだ。
「そしてそこからね」
「俺がやったみたいにか」
「連続技を仕掛けるとか」
「一気に倒せるよ」 
 彼が行ったより遥かに用意にというのだ。
「だからね」
「めくりか」
「あの連続技はそれなんだ」 
 つまり相手の背中に攻撃を浴びせる感じだというのだ、ゲームでは攻撃を仕掛けたキャラの背中を攻撃した感じなので尻蹴りとも呼ばれる。
「めくるんだ」
「そしてめくってか」
「それからあの連続攻撃を浴びせる」
「そうすれば勝ちやすいか」
「確かに強敵だけれれど」
 それでもというのだ。
「あのキャラはそれでやれるから」
「よし、それじゃあな」
 ゲームをしていた義勇軍の兵士も言う。
「俺帰ったら早速それでやってみるな」
「それじゃあね」
「あんたあのゲーム相当やり込んでるな」
「いや、それ程でも」 
 連合軍の兵士はこのことは謙遜で返した。
「僕よりやり込んでて上手な人はもいるよ」
「そうなんだな」
「もうプロのゲーマーになると」
 それこそというのだ。
「壮絶だから」
「そこまで凄いのか」
「壮絶って」
「そんなにいいのか」
「そうなんだ」
 実際にというのだ。
「パーフェクトのままクリアーとかね」
「一度もダメージ受けずにか」
「そうしてクリアーも出来るのか」
「もうそれ鬼だな」
「天才じゃねえのか?」
「プロだからね」
 ゲーム大会で賞金を稼いで生きている、連合ではこうした生き方もあってそれで生計を立てている者もいるのだ。
「それ位は、って世界だよ」
「それ位か」
「掠り傷さえ受けないでクリアーもか」
「それも普通か」
「そうした人もいるか」
「そうなんだ、だから僕なんて」
 到底、というのだ。
「及ばないよ」
「上には上がいるな」
「そうだな」
「そこまでいくとな」
「もう鬼だな」
「俺達どころじゃないな」
「大会に出たら凄いよ」
 ゲームのそれにというのだ。 
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