仮面ライダー エターナルインフィニティ
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第三百七十五話 アマゾンの死闘その九
「皆さんと共に」
「無理しないでね」
通信でバダジャフスカが言ってきた。
「私達も今からムジーク出すから」
「そのムジークに乗ってですね」
「戦ってね」
「そうですか、それでは」
「クレアさんにも頑張って欲しいから」
バダジャフスカはクレアへの思い入れも語った。
「だからね」
「無理はしないで」
「そう、まだまだ戦いは続くし」
このこともあるからだというのだ。
「ここはね」
「無理はしないで、ですね」
「戦ってね」
「間違ってもこうした戦いはしないで」
有子は自分の横で突出こそしないが明らかに後のことを考えていないガムシャラの戦いをするさちを指差しつつ話した。
「これはすぐに疲れる戦い方だから」
「さちちゃん、落ち着いて下さい」
そのさちに舞も言う。
「またすぐ疲れますよ」
「そうしたらすぐにお握り食べるから」
さちは戦いつつ舞に返した。
「大丈夫よ」
「大丈夫って言ってすぐにお腹空くし怪我もするし」
「言っても聞かねえからな」
今度はカザンが言った。
「こいつは」
「これは駄目な戦い方」
有子はまたクレアに言った。
「クレアさんも見てわかると思うけれど」
「はい、確かに褒められた戦い方ではないですね」
クレアもさちの戦い方についてはこう言うしかなかった。
「無鉄砲過ぎます」
「明久君とか出久君もそうだけれど」
「日野さんもですね」
「さちでいいです」
そのさちから言ってきた。
「名前で」
「そうですか、ですがさちさん」
クレアはさちの言葉を聞いてからまた言った。
「落ち着いて一体一体です」
「倒していくべきですか」
「その方がいいです」
「そうだ、まずは一体一体だ」
ギルスがクレア達のところに来た、そうして獣の様な動きで一体一体確実に倒しつつそのうえで言うのだった。
「倒していくことだ」
「それがいいですか」
「そうだ、そうしていくことが大事だ」
「蘆原さんが言うなら」
「ちなみに静とライダーの人達の言うことなら耳に入るから」
有子はさちのこの特質も話した。
「ライダーの人達の話は誰でも聞くし」
「不思議と耳に入るのよね」
「ライダーの人達の言葉は」
めぐるとすみれもこのことは同じである。
「誰でも耳に入って」
「その通りに動くわね」
「そうよね」
「どんな人でも」
「何か説得力と心に入るものがあって」
舞にしてもこのことは同じだ。
「動けますよね」
「さちにそう出来るから凄い」
有子が見てもだ。
「ライダーの人達にあるものは本物」
「確かに。そのライダーの方も来てくれたので」
クレアも頷いた、そしてだった。
「ここでも戦えますね」
「激しい戦いでも」
「やっていきましょう」
「おい、三人でな」
カザンはシャルルとモリーにも声をかけた。
「クレアのフォローに入るぜ」
「そうね、クレアは砲撃メインでね」
「砲撃の時は近くがおろそかになるから」
「だからここはね」
「クレアの護衛に回ろう」
「そうするぜ、クレアもそれでいいな」
「お願いします」
クレアもこう返した。
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