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星河の覇皇

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第七十一部第四章 引き継ぎその十七

「実際にどういった方でどうお考えを持っておられるかをな」
「では交流は、ですね」
「予定通りの時間に到着出来れば」
「その時にですね」
「行いますか」
「そうする」
 こう艦隊司令達にも話す、そしてだった。
 彼等は目的地に急いでいた、そうしつつだった。オグモはサチフに連絡も入れていた。その連絡を聞いてだった。
 サチフは軍団の幕僚達にだ、このことを話した。そのうえで問うた。
「どう思うか」
「はい、これはです」
「悪い申し出ではないです」
「交流を深める為のパーティーならです」
「歓迎すべきですね」
「そうだな、用意は彼等がするらしい」
 正規軍の方がというのだ。
「食事や酒もな」
「そういったものもですか」
「全て用意されてですか」
「そしてそのうえで」
「我々を招き」
「楽しんで欲しいというのですね」
「そうだ、そしてその返礼にだ」
 こうしたパーティーのしきたりとしてだ、サチフは話した。
「我々もだ」
「パーティーを開き」
「そして正規軍を招いてですね」
「歓迎する」
「そのうえで親睦を深めてもらう」
「そうなりますね」
「そうだ、私の見たところそこまでの時間はある」
 義勇軍側が正規軍側を招いてのパーティーを開くことはというのだ。
「ではだ」
「受けられますか」
「この申し出を」
「そうされますか」
「同じ軍同士の対立は避けるべきだ」
 サチフもこう考えていた。
「この場合は正規軍と義勇軍、我々だな」
「それは、ですね」
「どうしてもですね」
「避けなければならない」
「だからこそですね」
「申し出を受ける」
 確かな声でだ、サチフは言った。
「いいな」
「わかりました」
「では正規軍が予定通りに来ればですね」
「その時はですね」
「是非共ですね」
「そうだ、何とかだ」
 まさにというのだ。
「彼等も間に合わせてくるだろうしな」
「あちらは山海の珍味を用意してきますね」
「連合の贅沢をそのまま出した」
「彼等にとってはごく普通のパーティーの料理ですが」
「それを出してきますね」
 サハラから見れば馳走になるのだ、それもかなりの。連合とサハラの豊かさの差が如実に出ていることの一つでもある。
「そして美酒も」
「おそらくワインだけでなく」
「そちらは内密にだろうがな」
 サハラではワイン以外の酒は公の場では盛んに飲めないからだ、それでこう言ったのだ。
「しかしだ」
「そちらも用意してくれますね」
「おもてなしとして」
「馳走に美酒」
「その二つでもてなしてくれますか」
「そして我々も礼としてだ」
 そのもてなしのだ。
「精一杯のことをする」
「彼等から見れば質素ですが」
「それでもですね」
「腕によりをかけてですね」
「もてなしますね」
「そうする」
 こう言うのだった。 
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