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星河の覇皇

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第七十一部第四章 引き継ぎその十六

「ですが交流でよくある、ですね」
「サッカー等は出来ない」
「そうですね」
「そこが難しい、行うとしたらテニスや水泳になるがだ」
 それではというのだ。
「これでもいいか」
「はい、どうしてもですね」
「スポーツの交流は」
「難しいものがありますね」
「時間的にも場所的にも」
「行うとしたら」
「どの競技がいいかも」
「やはり無理か」
 オグモは結論を出した。
「パーティー位か」
「はい、そうですね」
「そちらが開ければいい」
「今回はそれで満足しますか」
「そう考えていきますか」
「是非な」
 そこはというのだ。
「時間的な問題が大きい」
「ではそうして」
「パーティーに専念して」
「そして、ですね」
「イスラムのことも考えた料理を出す」
「そうしていきますか」
「楽しく食べて飲んで談笑すればだ」
 そうしていけばというのだ。
「少しでもな」
「はい、垣根が低くなります」
「それだけで」
「それをしていこう」
 オグモの基本的な考えは変わっていない。
「交流を深めてだ」
「垣根を狭め」
「少しずつ仲をよくしていく」
「そうしていきますか」
「どうしても軍同士の仲は微妙になる」
 かつての陸海空の三軍の様にだ。
「しかし交流を深めてな」
「相互理解をしていき」
「そして、ですね」
「仲は少しでもですね」
「よくしていく」
「そうしていくのですね」
「そうだ」
 まさにというのだ。
「是非な、ではあちらにも話をするか」
「義勇軍の軍団ですが」
「引き継ぎの用意はもう整っているとのことです」
「まだ作戦行動中ですが」
「それでも」
「サチフ大将か」 
 オグモは彼等の司令官から話をした。
「そうだったな」
「はい、そうです」
「義勇軍きっての猛将と言われていますね」
「義勇軍は猛将勇将が多いですが」
「その中でも随一だとか」
「その御仁と会うか」
 まさにとだ、オグモは言った。
「実は会って話をしたことはまだない」
「そうですね、我々もです」
「有名な方ですが」
「エウロパ戦役でも功績を挙げられていますし」
「よく知られた方ですが」
「それでもですね」
「そうだ、どうもだ」
 オグモにしてもというのだ。
「会って話をする機会がなかった」
「どうしてもですね」
「あの方については」
「ではこれを機会にしてですか」
「あの方と」
「話をしたい」
 これもだ、オグモの願いだった。 
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