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フォース・オブ・イマジナリー

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Turn:13 グランブルー

 
前書き
準決勝に進出したヤイバは強敵レイラとのファイトに臨む
レイラのグランブルーデッキの猛攻に苦戦するヤイバ
彼女がこのクランを選んだにはある理由があった 

 
メガラニカ支部の大会を順調に勝ち進むヤイバたち
いよいよ準決勝へと進み先に試合を行うヒトミの試合を観戦していた
「インペリアル・ドーターでマシニング・スターグビートルにアタック!」
メガコロニーの得意とする妨害スキルに苦戦しつつも何とか勝利するヒトミ
これで決勝進出となった

Turn:13 グランブルー

「これで矢代は決勝進出か………」
新たな切り札、インペリアル・ドーターを手にしたヒトミは強敵だ
デッキを握りしめ緊張した様子のヤイバ
「その前に、君にはもう一人倒さなきゃいけない相手がいるだろう」
「そうだな………船本レイラ………」
ヤイバが顔を上げると反対側のスタンドで試合を見ていたレイラと目が合った

二人がコンソールに立ち手札を揃える
「「スタンドアップ!ヴァンガード!」
二人がファーストヴァンガードを開くとともにフィールドは惑星クレイ、メガラニカの海をさまよう幽霊船の船上へと変わっていた
「なんか不気味なフィールド………」
「雰囲気出るなぁ、相手はグランブルーか………」

「ぐらいむ」
「案内するゾンビ」
執事服に身を包んだユニットがランタンを掲げてぐらいむを見据える
「見せていただきましょうか、あなたの実力………」
「くっ、ライド!ナイトスクワイヤ アレン、ぐらいむの効果で1枚ドロー!」
「ライド!伊達男 ロマリオ!こちらもドローします、ロマリオ(8000)でアレンにアタック!」
ロマリオが手をかざすと人魂のようなものが集まっていく
ロマリオが指を鳴らすとともに人魂が一斉にアレンに襲い掛かる
Drive check
【ルイン・シェイド】
トリガーなし

1st damage
【沈黙の騎士 ギャラティン】
トリガーなし

「ライド!ブラスター・ブレード!」
白き騎士の姿を見たレイラは気持ちの高ぶりを感じていた
「(あれがブラスター・ブレード………)」
「ブラスター・ブレード(10000)でロマリオにアタック」
Drive check
【小さな賢者 マロン】
トリガーなし

1st damage
【イービル・シェイド】
トリガーなし
「ルイン・シェイドにライド、ロマリオのスキルで手札のダンシング・カットラスをソウルに置いて3枚ドロップゾーンへ」
Drop zone
【大幹部 ブルーブラッド】
【突風のジン】
【伊達男 ロマリオ】
「その後1枚手札に加える、私は突風のジンを手札に」

「カードを捨てた?」
「グランブルーはドロップゾーンのカードを巧みに使うクランなんだ、今はまだ2枚だけど、ココからどんどんカードが増えていくと厄介だよ」

「ロマリオとルイン・シェイドをコール、ヴァンガードのルイン・シェイドで攻撃、ルイン・シェイドのスキル」
Drop zone
【ナイトスピリット】
【ルイン・シェイド】
「これでルイン・シェイドはパワー+4000されて13000」
「ノーガードだ」

Drive check
【不死竜 スカルドラゴン】
トリガーなし

ルイン・シェイドの振り下ろした剣を受け止めるブラスター・ブレード
だが勢いに負け大きく後退し膝をついた
2nd damage
【ナイトスクワイヤ アレン】
トリガーなし
「ロマリオのブーストしたルイン・シェイドのアタック時スキル発動!(21000)」
Drop zone
【ダンシング・カットラス】
【お化けのりっく】
「ふろうがる(15000)でガード」
ふろうがるがルイン・シェイドの前にふろうがるが立ちはだかるがあっけなく斬られてしまう
「戦士たちとともに道を切り拓く、若き日の王の姿を見よ!ライド!アルフレッド・アーリー!」
鼓笛隊の音色が鳴り響き戦士たちが剣を掲げる
鎧を鳴らしながらその中心を歩く一人の王がいた
目を見開いて駆け出したそのユニットは降り立つとともに持っていた大剣を地面に突き刺した
「イマジナリー・ギフト!フォース!」
ヴァンガードのアルフレッド・アーリーに光が宿った
「ソウルからブラスター・ブレードをスペリオルコール、ルイン・シェイドを退却」
コールされたブラスター・ブレードがスキルを使いルイン・シェイドを吹っ飛ばす
「ぽーんがるをコール、ソウルチャージ、ハイドッグブリーダー アカネはノーマルユニットだからパワーは上がらず」
ぽーんがるが降り立ってブラスター・ブレードの背後に立ち雄たけびを上げる
「まずはアルフレッド・アーリー(23000)でアタック!」
アルフレッド・アーリーが剣を掲げ重い鎧をものともせず勢いよくルイン・シェイドに向かっていく
「突風のジン(守護者)!手札の不死竜 スカルドラゴンを捨てスキル発動、完全ガード」
Twin drive
【騎士王 アルフレッド】
トリガーなし
【ふろうがる】
クリティカルトリガー
パワー=ブラスター・ブレード(20000)
クリティカル=ブラスター・ブレード(クリティカル2)
「ぽーんがるのブーストしたブラスター・ブレード(28000)でアタック」
ジンの起こした風を受けて大きく後退するアルフレッド、その肩を借りてブラスター・ブレードが飛び上がった
マストの上に立つルイン・シェイドにブラスター・ブレードが剣を振り下ろす
2nd damage
【伊達男 ロマリオ】
トリガーなし
3rd damage
【大幹部 ブルーブラッド】
トリガーなし
「七つの海に君臨せよ、暴虐の王!ライド!」
マストから降りて甲板に立ったルイン・シェイドの周りを風が渦巻く
その風を引き裂く無数の剣筋
鞭を持った怪しい雰囲気のユニットがその場に立っていた
「魔の海域の王 バスカーク!イマジナリー・ギフト!プロテクト!」
プロテクトを手札に加えたレイラ
「カウンターブラスト、ソウルブラスト、スカルドラゴンをドロップゾーンからスペリオルコール」
骨だけで構成された不気味な体を持つ竜が雄たけびを上げアルフレッドを見据えた

「すっごい今更なんだけどさ、結構ミスマッチだよね」
「ん?なにが?」
唐突にアリサのつぶやいた言葉にヒトミたちは首を傾げた
「あのレイラって人、すごく優しそうな雰囲気なのに、デッキは幽霊だらけですっごい不気味、お姉ちゃんがつかってる………えっと」
「オラクル?」
「そう、そっちの方が似合いそうなのに」

レイラはふと首元に巻いたスカーフに手をかけていた
「スキルでコールしたユニットのグレード1につきバスカークはパワー+5000!バスカーク(27000)で攻撃!」
名家の長女として生まれたレイラは幼い頃から家を継ぐための勉強や習い事で多忙な日々を送っていた
それでも心から夢中になれることが見つからずにいた
「ノーガード!」
「ツインドライブ!」
Twin drive
【キャプテン・ナイトミスト】
トリガーなし
2nd check
【不死竜 スカルドラゴン】
トリガーなし
バスカークの振るった鞭がアルフレッドを船室の壁にたたきつけた
3rd damage
【ぽーんがる】
トリガーなし
「不死竜 スカルドラゴンのスキル!ドロップゾーンのカード1枚につきパワー+2000」

「1枚につき2000って………あの人ドロップゾーンにたくさんカードを」
「い、今何枚!?」
「9枚で合計18000のパワーアップだね」

そんな時レイラはたまたま通りがかったカードショップでヴァンガードに出会った
そこで店員をしていた女性に優しく教えてもらっていた
「スカルドラゴン(30000)でアルフレッド・アーリーにアタック」
スカルドラゴンの吐いた不気味な色の炎がアルフレッド・アーリーに襲い掛かる
4th damage
【沈黙の騎士 ギャラティン】
トリガーなし

「こんな強力なユニットをどうして完全ガードのコストに………」
「スカルドラゴンは確かに強力だけど、手札からコール出来ない制約がある、あれはライドするか、ああして能力でコールする以外では場に出すことは出来ないんだ」
「その欠点を補うだけの強さが………スカルドラゴンにはある」
「矢代さんもわかってきたね」
「そんなユニットがずっと残り続けてたら………」
「心配いらないよ、スカルドラゴンはこのアタックで消える」
「え?」
スグルの言葉にヒトミとアリサが目を丸くしているとスカルドラゴンの肉体が崩壊した
「え?なんで?」
「スカルドラゴンのデメリットはもう一つ、あれは一度アタックすると退却してドロップゾーンへ行くんだ」
「でも、次のターンにはまたバスカークの効果で………」

「光臨せよ!戦士たちの主!ライド!騎士王アルフレッド!」
樋爪の音を響かせ地面を掛ける青き騎士馬
フィールドの中心に降り立つとその背に跨る鎧をまとった戦士が剣を掲げる
「イマジナリー・ギフト!フォース!」
ブラスター・ブレードが祝福の光で照らされる
「(アルフレッド・アーリーでリアガードにコールしてからのアルフレッド………今まで見たファイトにはなかった)」
たった1枚しかないブラスター・ブレードをうまく使いこなしている
その姿に思わずレイラも見とれてしまう
そして自分にヴァンガードを教えてくれた人が話してくれたことを思い出していた

「私ね、好きだった人に見てもらいたくてヴァンガードを始めたの………結局フラれちゃったけど」
レイラとファイトしながら話してくれたヴァンガードと出会ったきっかけの話
「つらかったし、苦しかった………昔の私は自分勝手で、その人に振り向いてもらうことだけを考えて、ヴァンガードもその手段の一つにしか考えてなかった」
ターンを進めながらレイラに過去の出来事を話し続ける
「その人にフラれた後、ヴァンガードを辞めようとさえしたけど、吹っ切れて、ヴァンガードを続けてからは、世界が変わって見えた」
「どうして私にその話を?」
「その頃の私に似てるのよ、すべてを失って、何もなかった頃の私に………」

「ナイトスクワイヤ アレンをコール!アレンのスキルでアルフレッド・アーリーをコール」
アレンの効果は手札のユニットを1枚コールしてドローし、自身をパワーアップもできる
これでヤイバは左右のリアガードが埋まったことになる
「アレン(11000)のブースト、アルフレッド・アーリー(24000)でアタック!」
アルフレッド・アーリーの振り下ろした剣でバスカークが切り裂かれ膝をつく
4th damage
【イービル・シェイド】
トリガーなし
「アルフレッド(33000)でアタック!」
「プロテクト(守護者)!手札の不死竜 スカルドラゴンをコストに!」
Twin drive
【ソウルセイバー・ドラゴン】
トリガーなし
【幸運の運び手 エポナ】効果はブラスター・ブレードへ
「ぽーんがるのブーストしたブラスター・ブレード(38000)でアタック!」
「突風のジン(守護者)!コストはナイトスピリット」
ブラスター・ブレードが直進しようとするがジンの起こす突風に阻まれて前に進めない

そして初めて師に勝ったあの日、その人が首に巻いていた赤いスカーフを一人前として認めた証として譲り受けた
あの日の師の笑顔は今でも忘れない………
「もう一度バスカークにライド!イマジナリー・ギフト!プロテクト!」
ヴァンガードと出会い、師と出会い、そして仲間が出来た
家で話すこともほとんどなかった弟のユウダイとも以前より仲良くなれた
「キャプテン・ナイトミストをコール、スキルでスカルドラゴンをコール、バスカークのスキルでスカルドラゴンをコール!ダンシング・カットラスのスキル、カウンターチャージ」
Drop zone
【ダンシング・カットラス】
「カットラス(6000)のブーストしたバスカーク(33000)でアルフレッド(13000)にアタック」

「さっきよりパワーが高い!?」
「今のドロップゾーンは12枚、バスカークはドロップゾーン10枚以上だとパワーとクリティカルがプラスされるんだ」

「エレイン(20000)とエポナ(15000)でガード!」
バスカークの振るった鞭をエレインとエポナが掴んで受け止める
Twin drive
【キャプテン・ナイトミスト】
トリガーなし
2nd check
【ルイン・シェイド】
トリガーなし
「スカルドラゴン(36000)でアタック」
スカルドラゴンの吐いた炎がアルフレッドに襲い掛かる
5th damage
【ナイトスクワイヤ アレン】
トリガーなし
「ロマリオのブーストしたスカルドラゴン(50000)でアタック!」
「エポナ(15000)ふろうがる(15000)世界樹の巫女 エレイン(20000)でガード!」
3体のユニットがアルフレッドへと迫っていたスカルドラゴンを体当たりして阻んだ
「ふぅ………これでターン終了です」
「スタンドアンドドロー、ソウルセイバー・ドラゴンにライド!イマジナリー・ギフト!フォース」
アルフレッド・アーリーに祝福の光が宿った
「(今はソウルセイバー・ドラゴンのスキルを使うことは出来ない、ですが3度目のライドで左右のリアガードが強化され、満遍なくパワーが上がっている………)」
「ソウルセイバー・ドラゴン(23000)で攻撃!」
「………ノーガードです、ココは、賭けに出てみますわ」
Twin drive
【小さな賢者 マロン】
トリガーなし
【幸運の運び手 エポナ】
クリティカルトリガー
パワー=ブラスター・ブレード(30000)
クリティカル=ソウルセイバー・ドラゴン(クリティカル2)
ソウルセイバー・ドラゴンの放った光がバスカークに襲い掛かる
5th damage
【イービル・シェイド】
トリガーなし
6th damage
【不死竜 スカルドラゴン】
トリガーなし

「良いファイトでしたわ、決勝も頑張ってください」
「ああ、ありがとう」
ファイトを終えレイラと握手を交わすヤイバ
「あなた、ヴァンガードはお好き?」
「ん?もちろん」
「ふふっ」
ヤイバの答えにレイラは満足そうに笑っていた 
 

 
後書き
次回予告
「決勝戦、どちらも応援しておりますわ」
「ありがとう、本当にあんたって出来た人間だよな」
「ふふっ、褒め言葉として受け取っておきます」

turn:14 ヤイバVSヒトミ

「弱点とかなさそう………」
「そうでもありませんわ、こう見えてもホラーの類が大の苦手で」
「グランブルー使いなのに!?」 
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