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フォース・オブ・イマジナリー

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Turn:14 ヤイバVSヒトミ

 
前書き
いよいよ始まる決勝戦
以前ファイトした時よりも強くなった二人
互いの全力が今ぶつかり合う 

 
ヤイバとヒトミの決勝戦が近づいていた
「ふぅ………」
緊張した様子のヤイバに背後からそっと近づく影が
「ほーら!シャキッとしなさい!」
「うわぁっ!?あっ、お袋?」

Turn:14 ヤイバVSヒトミ

「ったく脅かさないでくれよ」
「ごめんごめん、それにしてもあんたがそんなに緊張するのも珍しいわね」
両手を合わせて謝るチカゲに肩を落とすヤイバ
「俺だって緊張はするさ、向こうじゃこんな大きな大会はなかったし、決勝戦ともなるとな」
「でも相手は矢代ちゃんでしょ?普段からファイトしてるんじゃない」
「だから余計にだよ、俺矢代に勝ったことねーもん」

「お姉ちゃん」
一方ヒトミ側の控室にはアリサが訪ねて来ていた
アリサに気付いたヒトミは笑顔で迎え入れた
「えっと………お姉ちゃんなんだか落ち着いてるね」
「私もね、最初は緊張してたんだけど………今はそれよりワクワクしてる」
自分のデッキをにぎりしめ笑顔を零すヒトミ
「こんな大きな舞台でファイトできることが………私がここまで来れたことが」
「私もうれしいな、お姉ちゃんに友達がいっぱいできて」
「みててねアリサ、お姉ちゃん頑張るから」

控室でこれまでの大会の様子をモニタリングしていたアマネ
「今日はいい風が吹いているわね………」
そういって席から立ち上がるとちょうど支部の職員と鉢合わせた
「アマネさん?どちらへ?」
「決勝戦は自分の目で確かめておきたいの………どっちもいい風だったから」
「風………ですか?」

コンソールへと向かうヤイバを見送るチカゲ
「緊張ほぐれた?」
「ああ、もう大丈夫だ」
「お母さん観客席で見てるから、頑張ってきなさい」

二人がコンソールに立ってギアースが起動する
「不思議だね、いつもファイトしている相手のはずなのに………いつもと全然違う」
「ああ、でも………この雰囲気は悪くないな」

「「スタンドアップ!ヴァンガード!」」
ユナイテッドサンクチュアリの光の神殿で二人のファイターが対峙する
「ぐらいむ」
「ロゼンジ・メイガス」
あの時と同じフィールド、あの時より強くなった二人が再び相まみえる
「ライド!サークル・メイガス!」
「ライド!ナイトスクワイヤ アレン!アレン(8000)でサークル・メイガス(8000)にアタック」
Drive check
【幸運の運び手 エポナ】
クリティカルトリガー
クリティカル=ナイトスクワイヤ アレン(クリティカル2)
パワー=ナイトスクワイヤ アレン(18000)

アレンの振り下ろした剣の直撃を受けサークル・メイガスはその場で膝をつく
1st damage
【ウェザーフォーキャスター ミス・ミスト】
ドロートリガー
パワー=サークル・メイガス(18000)
1枚ドロー
2nd damage
【オラクルガーディアン ジェミニ】
トリガーなし

「ライド!プロミス・ドーター、サークル・メイガスの効果で1枚ドロー、プロミス・ドーターとラック・バードをコール、ラック・バードのソウルブラスト、1枚ドロー、パワー+6000」

「リアガードを2枚展開しても、まだ手札が7枚もある………」
「でも、ヤイバさんのブラスター・ブレードでまたバーン!ってやられちゃうんじゃ………」
「その心配はいらない、リアガードのプロミス・ドーターは相手のカード効果で退却しない、ブラスター・ブレードの効果を使ってもプロミス・ドーターを退却することが出来ないんだ」
凛と立つプロミス・ドーターを見ながら説明するスグル
ヤイバが勝つならまだ守りの薄い序盤のうちから攻めに行くのが最も早い
だがプロミス・ドーターが並んだことでそれは難しくなった
それにヒトミの手札も多い
「ヴァンガードのプロミス・ドーター(15000)でアレン(8000)にアタック」
翼を広げアレンに向かっていくプロミス・ドーター
Drive check
【インペリアル・ドーター】
トリガーなし

「インペリアル・ドーター!」
「これで矢代は切り札を手に入れた」
「でも悪いことばかりじゃない、あるってわかってるんだったら対処法もある」

1st damage
【沈黙の騎士 ギャラティン】
トリガーなし

「ラック・バード(11000)のブースト、プロミス・ドーター(26000)でアレン(8000)にアタック!」

2nd damage
【ふろうがる】
クリティカルトリガー
クリティカル=ナイトスクワイヤ アレン(クリティカル2)
パワー=ナイトスクワイヤ アレン(18000)

「ライド!ブラスター・ブレード!」
剣を構え力強く現れたブラスター・ブレードだが退却できないプロミス・ドーターの存在が大きい
「けど、ブラスター・ブレードにできることはそれだけじゃない!来い!ギャラティン!ういんがる!」
ギャラティンはブラスター・ブレードの隣へ、ブラスター・ブレードの後ろにういんがるが控えた
「ハイドッグブリーダー アカネ!ぽーんがるを呼んでくれ!」
コールされたアカネが口笛を吹くとともにぽーんがるがその後ろに降り立った
「ソウルチャージは小さな賢者 マロン、トリガーではないのでパワーは上がらず」
「(けど………)」

「ブラスター・ブレードのスキル!クリティカル+1!ギャラティン(10000)でプロミス・ドーター(9000)を攻撃!」
ギャラティンが勢いよく剣を振るい、納刀と共にプロミス・ドーターが崩れ落ちた

3rd damage
【オラクルガーディアン ニケ】
クリティカルトリガー
パワー=プロミス・ドーター(19000)
クリティカル=プロミス・ドーター(クリティカル2)

「ここでのトリガーは大きいな」
「ブラスター・ブレードのスキルで短期決戦狙いだったんだろうけど、トリガーが出て攻撃が通りにくくなった」

「ういんがる(8000)のブーストしたブラスター・ブレード(23000)でプロミス・ドーター(19000)を攻撃!」
「スフィア・メイガス(20000)でガード!」

Drive check
【閃光の盾 イゾルデ】
ドロートリガー
パワー=ハイドッグブリーダー アカネ(20000)
1枚ドロー

「ぽーんがる(8000)のブーストしたアカネ(31000)でプロミス・ドーター(19000)をアタック!」
「ラック・バード(10000)とジェミニ(10000)でガード!」

「完全に長期戦の流れだな………」
「長期戦ではオラクルに分がある………宮導君には苦しい展開だな」

「光輝け!美しき女神!CEOアマテラスにライド!」
鈴の音が響き渡る中巨大な光の柱が出現する
鈴の音とともにその光の中を降り立つ一人の女神
光が消えるとともに自らの首からかけていた鏡がその光を反射する
着物を翻しながら優雅に表れた女神は笑みを浮かべた
「イマジナリー・ギフト!プロテクト!アマテラス、サークル・メイガス、ミズノハメをコール」
ユニットを展開し攻守ともに準備万端のヒトミ

観客席の後方で一人試合を観戦していたアマネ
そっと目を閉じて髪に手を添える
「………風はいま彼女に吹いている………あなたはどう出るのかしら」

アマテラスのスキルで確認したカードを下に置き攻撃の準備に入るヒトミ
「ラック・バード(5000)のブースト!プロミス・ドーター(20000)でブラスター・ブレード(1000)を攻撃!」
プロミス・ドーターの蹴りがブラスター・ブレードに決まる
剣で何とか受け止めてはいるものの大きく後退する
3rd damage
【アルフレッド・アーリー】
トリガーなし
「ミズノハメ(14000)のブーストしたアマテラス(31000)でブラスター・ブレード(10000)に攻撃!」
Twin drive
【サイレント・トム】
トリガーなし
【サークル・メイガス】
トリガーなし
「リアガードのサークル・メイガスの効果、この子をデッキに戻して1枚ドロー」

「ここで戻すのか」
「もう少し手札に余裕が欲しいんだろう、全力でアタックした分枚数が減ってきているからね、サイレント・トムは次のアタックで使うとして、残りの手札がノーマルユニットだと考えるとちょっと辛い」

4th damage
【ぽーんがる】
トリガーなし
「「サークル・メイガス(8000)のブースト、アマテラス(25000)でブラスター・ブレード(10000)にアタック!」
「ういんがる(10000)でガード!ギャラティン(10000)でインターセプト!」
「これでターンエンド」

試合を観戦していたアマネはわずかに感じた気配に思わず目を丸くした
「風向きが少し変わってきたかしら」

「戦士たちとともに道を切り拓く、若き日の王の姿を見よ!ライド!アルフレッド・アーリー!」
鼓笛隊の音色が鳴り響き戦士たちが剣を掲げる
鎧を鳴らしながらその中心を歩く一人の王がいた
目を見開いて駆け出したそのユニットは降り立つとともに持っていた大剣を地面に突き刺した
「イマジナリー・ギフト!フォース!」
空いたリアガードサークルにフォースが置かれる
「アルフレッド・アーリーのスキルでブラスター・ブレードをスペリオルコール!1枚ドロー」

「今日はブラスター・ブレードのスキル全然使わないね」
「使っても退却できるのはグレード3のアマテラスだしなぁ」
「まあ、居たらいたで次のターンめんどくさそうだけど………」

「マロンをコール!ういんがる(8000)のブーストしたアルフレッド・アーリー(21000)でアマテラス(12000)にアタック!」
アルフレッド・アーリーが勢いよくアマテラスに向かっていくが
「スフィア・メイガス(20000)でガード!」
スフィア・メイガスが魔法で壁を張って阻む

「これでトリガー2枚でない限りアルフレッド・アーリーの攻撃は通らない」
「プロテクトの残った状態でこれはきついな………」

Twin drive
【ぽーんがる】
とりがーなし
【ふろうがる】
クリティカルトリガー
パワー=ハイドッグブリーダー アカネ(20000)
クリティカル=ブラスター・ブレード(クリティカル2)

「トリガーの効果を散らして手札を削りに来たか」
「でもお姉ちゃんはまだプロテクトを残してるよ、パワーを上げたって………」
「それはわかってる、このターンで決着をつけるつもりは宮導君もないさ」

「マロン(8000)のブーストしたブラスター・ブレード(33000)でアマテラス(12000)にアタック!」
「ノーガード!」
4th damage
【オラクルガーディアン ジェミニ】
トリガーなし
5th damage
【ラック・バード】
とりがーなし
「(やっぱりパワーの高いブラスター・ブレードは無理に止めないで通してくるか)」
「(このターンなんとしても守り切って次で決める!)」
ハイドッグブリーダー アカネが鞭を振るうがサイレント・トムとラック・バード
そしてインターセプトしたプロミス・ドーターに阻まれる
「聖なる輝きよ!守護の光となって我を導け!ライド!インペリアル・ドーター」
地面に現れた魔法陣から一筋の光が空へと延びていく
その光の中心に舞い降りた金色の繭のようなものがゆっくりと開いていった
光が弾けるとそこには大きな白い翼をもった女性の姿がそこにあった
「(来た!インペリアル・ドーター!)」
初めて対峙するヒトミの新たな切り札
「イマジナリー・ギフト!プロテクト!インペリアル・ドーターのスキル、山札の上から2枚確認し、1枚をソウル、もう1枚を手札へ」
「山札に置かない………見た中にトリガーはなかったか」
「サイレント・トムをコール!」
「げ!?」

「もう1枚持ってたのか!?」
「前のターン最初から持っていたならコールしているはず………となるとサークル・メイガスのドローで………」
「いっけー!お姉ちゃん」
「ぐえっ」
勢いよく身を乗り出したアリサはタクヤの背に乗っかる形になってしまった

「インペリアル・ドーターのスキルでサイレント・トムにパワー+6000!ミズノハメ(14000)のブーストしたインペリアル・ドーター(41000)でアルフレッド・アーリーにアタック!」
「イゾルデ(守護者)でガード!」

Twin drive
【プロミス・ドーター】
とりがーなし
2nd check
【サイキック・バード】
クリティカルトリガー
クリティカル=サイレント・トム(クリティカル2)
パワー=サイレント・トム(25000)

「ここでクリティカルトリガーはでかい!」
「このまま決まるか!?」

「ラック・バード(5000)のブーストしたサイレント・トム(30000)でアルフレッド・アーリー(13000)にアタック!」
「エレイン(20000)でガード!」
サイレント・トムの放った弾丸がエレインの放つ光に阻まれる
「なら、サークル・メイガスのブーストしたアマテラス(25000)でアカネ(10000)にアタック!」
「っと、そう来るのかよ」
アマテラスの放った光を浴びて退却するアカネ

「どうしてアカネを?」
「どうせこのターンは決めきれない、なら少しでも相手の戦力を削ごうってことだろう、ココを止めるなら最低2枚手札を使うから」

「(さて、耐えきったはいいけど、こっちもユニット足りないから決め手に欠ける………このドロー次第か………)」
意を決してカードを引いたヤイバは思わず目を丸くした
「ここでお前が来るのか………」

「この風は………どうやら勝負あったようね」

「騎士たちの神よ!出でて神秘の力を振るえ!」
「なっ!そのカード………」
「ライド!ソウルセイバー・ドラゴン!」
上空に掛かった黒雲の隙間から一筋の光が差し込む
その光が翼のように大きく広がったかと思うと神々しい輝きを放つ竜が光の中から姿を現した

「ここでソウルセイバー・ドラゴン!?」
「これ以上ないタイミングだ………しかも、前のターンのドライブチェックで宮導君の手札にはあのカードがある!」

「来い!ぽーんがる!」
アカネのいた場所に置かれたフォースサークルにぽーんがるが雄たけびを上げる
ソウルに入ったのはトリガーではない騎士王 アルフレッドだったが今は特に関係ない
「ソウルセイバー・ドラゴンのスキル!ホーリーチャージング・ロアー!」
5枚になったソウルのカードがすべてドロップされすべてのユニットがパワーアップを果たす
「ういんがる(23000)のブーストしたソウルセイバー・ドラゴン(51000)」
「(ここを完全ガードしても、止められるのはあと一回だけ………なら!)ノーガード!」
Twin drive
【沈黙の騎士 ギャラティン】
トリガーなし
2nd check
【ふろうがる】
クリティカルトリガー
クリティカル=ソウルセイバー・ドラゴン(クリティカル2)
パワー=ぽーんがる(43000)
ソウルセイバー・ドラゴンの放った光がインペリアル・ドーターを包み込む
「くっ、うぅっ」
「お姉ちゃん!」
6th damage
【CEO アマテラス】
トリガーなし
光に飲み込まれたインペリアル・ドーターの姿はやがて消えていった

試合が終わりベンチに座るヒトミとヤイバ
「負けちゃった………でも不思議、悔しいはずなのに………全然そんな感じがしない………」
「今にして思うと結構皮肉だよな、これ、お前がくれたカードだし」
「そうだったね………またやろうよ、ファイト」
「いつでも相手してやるよ」
「あ、二人ともこんなところに居たんだね」
スグルやタクヤに連れられたアリサがずっと泣いてるのを見て慌ててヒトミが駆け寄る
「ちょっと、なんでアリサが泣いてるよ」
「だって、だってぇ」
アリサを抱き上げて宥めるヒトミ
「矢代さんが今日ずっと頑張っているのを見ていたからね、でも、こんな大きな大会で準優勝だったんだ、十分誇っていい」
スグルの言葉にみんな笑っているとどこからか拍手が聞こえてきた
「彼の言う通りよ、二人とも素晴らしいファイトだったわ」
「蒼龍アマネ………」
「私もとても楽しみ………あなたの風をこれから直に感じることが出来るのだから」 
 

 
後書き
次回予告
「アリサもう落ち着いた」
「うん、お姉ちゃんもお疲れ様」
「ずーっとファイトしっぱなしで疲れちゃった」

turn:16 蒼龍アマネ

「じゃあ、お姉ちゃんの大好きなファンタジー小説でも読んでたら?」
「それもいいんだけど、先に宮導君の応援」
「って言うか、矢代そういうの好きなんだな」
「わっ!聞いてたの!?」 
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