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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第三百七十四話 アマゾン入りその九

「そうなってしまいます」
「そうだよな」
「ですから食べものの調達は」
「出来んことはないがのう」
 寧音はこうは言ったが、だった。
「道に迷えば死ぬぞ」
「野垂れ死にだね」
「そうなるっていうのね」
 沈雲と沈華も応えた。
「文字通りに」
「アマゾンって滅茶苦茶広いジャングルだからね」
「下手に船から出てうろつくとな」
 寧音は二人にも話した。
「獣は撃退出来てもな」
「普通に死ぬ」
 サラもぽつりと述べた。
「ナチュラルに」
「そんなナチュラルに死んでどうするのよ」
 そこはクルミも言った。
「つまりアマゾンには迂闊に入るなっていうのね」
「そういうことよね」
 皆実はクルミのその言葉に頷いた。
「要するに」
「アマゾンはそこも恐ろしいというしね」
 犬屋敷は今も理性的である、やはり年齢を重ねているだけはある。
「本当にね」
「訓練にも最適の場所だが」
 こう言ったのはオルガだった。
「迂闊には入られないということだ」
「そうだ、アマゾンは世界でも屈指の危険地帯だ」
 オールマイトも言うことだった。
「皆迂闊なことはしないでくれ」
「そこに入ったら死ねるにしても」
 太宰も言うことだった。
「迂闊にはね」
「入らないで下さいね」
 中島は自殺願望を見せた太宰にすぐに言った。
「ここで太宰さんを失ったら」
「一人でも欠けたらだしね」
「困りますから」
「わかってるよ、私は今は自殺はしないよ」
 太宰も微笑んで話した。
「だからね」
「それで、ですね」
「そう、しないから」
 こう約束した、
「君も安心してくれるかな」
「わかりました」
「死ぬのは何時でも出来るしね」
 太宰はこうも言った。
「だからね」
「何時でもですか」
「そう、死のうと思ったら」
 その時にというのだ。
「人は何時でもだから」
「だからですね」
「スサノオと戦って」
 そしてというのだ。
「最後の最後まで勝つまでは」
「自殺はされないですか」
「そうするよ、あの神様にはずっと勝っていないとね」
 太宰は中島に微笑んで話した。
「癪だしね」
「癪だからですか」
「私は最後まで勝っていくよ」
「そうですか、それじゃあ」
「それならですね」
「今回も訓練をして」
 太宰は中島にあらためて話した。
「勝っていこう」
「それじゃあ」
 中島も笑顔で応えた、そしてだった。
 太宰と共に訓練を受けた、アマゾンでの訓練は他の地域のものよりも過酷に感じた。そして船に戻るとだった。  
 すぐにだ、クレアは一同に言った。
「事前にワクチンを打ってもらいましたが」
「ああ、アマゾンは熱帯だから」
 このことにだ、一誠は気付いて言った。 
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