| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

仮面ライダー エターナルインフィニティ

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第三百七十四話 アマゾン入りその四

「それもあるかな」
「そういえば」
 クラウディアはふとヴァンレティーノを見て言った。
「山羊さんもいますね」
「ドンが何か」
「あの、山羊さんですよね」
「はい、そうです」
 当然という態度でだ、ロレンツォはクラウディアに答えた。
「ご覧の通りです」
「そうですよね」
「何かありますか」
「いや、山羊さんが喋って」
 人間の言葉をというのだ。
「マント羽織られて二本足で立たれて」
「普通では」
「そうですか」
「別におかしなこととは」
「普通におかしいことなんだけれどな」
 中原も実はそう見ていた。
「普通になっていたりするな」
「というか個性がそれぞれの世界であって」
 こう言ったのはお茶子だった。
「皆それを受け入れているんですね」
「そういうことか」
「はい、皆さん個人のそれも」
「まあ俺も色々あったしな」
 中原はややふて腐れた感じの顔になって自分の過去を思い出した。
「そういえばな」
「誰だってそうしたことはある」
 ユノはその中原に話した。
「だから」
「そうしたことはか」
「受け入れればいいかと」
「そうですね、私も」
 今度はミモザが言ってきた。
「これまで色々ありましたし」
「王族も大変なのね」
「そうなの、お兄様のこととか」
 こうたまに答えた。
「本当にね」
「そうなのね」
「たまちゃんはわかってくれるわよね」
「よくね」
 たまもこうミモザに答えた。
「心の中でね」
「通じ合えて」
「私とミモザさんも」
 勿論他にもそうした相手はいる。
「わかり合えるから」
「それでよね」
「だから」
「それぞれの世界のことを」
 まさにとだ、こう話してだった。ミモザは中原にあらためて話した。
「それぞれの世界のことはね」
「個人のこともか」
「受け入れていきましょう」
「そうすることか」
「それしかないですし」
「そうか、しかしあんたな」
 中原はミモザの今の言葉に目を向けて彼女にこうも言った。
「結構きついことも言うな」
「そうですか?」
「何気にな」
「そういえばね」
 ここで言ったのは麗だった、何気に千代里を見ている。
「ミモザさんとか千代里系だとね」
「何気にだよな」
「きついことをさらりとね」
「言うな」
「そんな時がある」
 こう言うのだった。
「私ははっきりとだけれど」
「あんたはそうだよな」
「あと絵がどうとか言われる」
 麗は自分のことも述べた。
「何かと」
「あと私の絵も言われますね」
 モモカも話に入ってきた。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧