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星河の覇皇

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第七十一部第三章 小国出身者その十三

「国民がマスコミに騙されナベツーラ一派を政権の座に就け」
「その結果でしたね」
「サラーフは滅びましたね」
「無能な者達が軍の要職に任命され」
「その結果でしたね」
「あの国も滅びました」
「無能な者を要職に就ける」
 このことはまさにというのだ。
「あってはならないことだ」
「往々にしてありますね」
「サラーフがいい例ですね」
「あの国はそうして滅びました」
「腐敗したマスメディアと結託した一派によって」
「まさにそうなりました」
「それを見るとな」
 サチフはさらに話した。
「功績重視であるべきだ」
「まさにその通りですね」
「軍隊という組織は特に」
「入隊課程や出身国、役職よりも」
「功績で昇進させるべきですね」
「義勇軍はある程度までそうだが」
 少なくとも大将まではだ。
「連合軍はどうか」
「この度の軍団司令は違いますが」
「勤務態度や課程での成績が大きい様ですね」
「不祥事を犯さない」
「そして試験等の成績が」
「そうだな、それでも大将になるにはだ」
 その元帥と比べて相当に多い階級の者達もだ。
「やはりな」
「はい、当然ながら」
「極端に無能な方はいない様ですね」
「その連合軍においても」
「流石に」
「戦場でしかわからないこともある」
 軍人の能力、それはだ。
「しかしな、試験の成績や論文の出来、勤務の状況でもな」
「軍人としての能力はわかりますね」
「軍人は戦術戦略だけではないですから」
「他にも求められる能力はあります」
「それぞれの立場で」
「その通りだ、パイロットは上手く機体を動かせるかだ」
 このことが大事だというのだ。
「別に艦艇の機関に詳しくともな」
「少なくともパイロットにいる間は」
「そちらの知識は深くいりませんね」
「そこまではです」
「いりませんね」
「艦のことを知る必要があろうとも」
 それでもというのだ。
「機関長程はな」
「知ることはですね」
「いりませんね」
「むしろより機体のことを知ることですね」
「艦載機での戦術、格闘も」
「そうだ、優秀なパイロットは優勝なパイロットであればいい」
 あくまでというのだ。
「そして参謀もだ」
「優秀な参謀ですね」
「パイロットである必要はないですね」
「あくまで」
「それぞれの役職において、ですね」
「優秀であればいい、大将になるにもな」
 それにはというのだ。
「実際に試験や勤務の状況、論文の出来はだ」
「役に立ちますね」
「評価に」
「それに」
「そうだ、それもまた事実だ」
 正規軍の査定の方式もというのだ。
「それもまたな」
「間違いではないのですね」
「正しい部分もある」
「それもまた事実ですね」
「そうでもある、功績重視もそうしたものを見てもだ」
 そのどちらもというのだ。 
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