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フォース・オブ・イマジナリー

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Turn:10 メガラニカ支部

 
前書き
メガラニカ支部の大会に参加することとなったヤイバたち
そこには数多くの強豪ファイターが集まっていた
果たしてヤイバたちはどんな戦いを繰り広げるのか 

 
ヴァンガード普及協会メガラニカ支部
一見すると普通のビルと変わらない建物に見えるがヴァンガードを愛する子供たちで賑わっていた
「緊張するなぁ」
「俺もさすがにこんなに大きな大会は初めてだな」
緊張した様子のヤイバとヒトミ
「最初は誰だって緊張するもんさ」
タクヤたちは慣れた様子で答える
「そうそう、それにここはいつもと違う地区なんだし慣れない相手ばかりだと思うと緊張するのは無理ないさ」

Turn:10 メガラニカ支部

メガラニカ支部職員の女性がルールを説明し開会宣言をする
「そして今回の大会はスペシャルゲストにお越しいただいています、ご紹介しましょう、蒼龍アマネさん」
落ち着いた雰囲気を纏った金髪の女性が壇上に姿を見せる

「あの人は?」
「アジアの統合リーグチャンピオン、現役のプロファイターだよ」
始めたばかりであまり知識のないヒトミにスグルが助け舟を出す
「この大会で優勝するとエキシビションマッチであの人とファイトできるんだ」

あいさつを終えたアマネが集まったファイターを見回していると
「いい風………」
「アマネさん?」
「素敵な大会になりそう」
自身の体をそよ風が吹き抜ける感覚に思わず笑みをこぼしていた

緊張が抜けないまま困り果てていたヒトミ
「うぅぅ~」
「あら………あなたはこの間の」
そんなヒトミに声をかけたのは二人の女性を引き連れたレイラだった
「レイラさん!?」
「矢代知り合い?」
「初めまして、チーム男前のリーダー、船本レイラと申します、チームメイトの白浜ミナミ、三上ルミです」
両サイドの女性がレイラの紹介に合わせて会釈する
「つかさ、チーム男前って………男居ねーじゃん」
ヤイバの指摘に周辺が一気に静まり返る
確かにチーム男前は全員女性
名前に対してなんだか矛盾している
「元々私が師匠から受け継いだんですの、以前は男性三人のチームだったんですが、私の代でなぜかこうなってしまって」
「男前というのは普段私たちの通っているショップの名前なんです」
「あ、なるほど………」
「宮導君ってこういう指摘ズバッと言うよね………」
以前タクヤのデッキの矛盾を指摘したときのことを思い出し苦笑いするスグルだった
「レイラさんたちも参加するんですか」
「ええ、ですが今日は私と、弟のユウダイの二人でエントリーしていますの」
「私たちはその応援に」
同時刻、ロビーでデッキのカードを真剣に見つめるユウダイの姿があった

いよいよ予選が始まりファイターたちが一斉に惑星クレイに降り立つ
「ライド!ジャイロスリンガー!」
惑星クレイ、ダークゾーンの球技場でぐらいむにライドしたヤイバが対戦相手のユニットを見据える
「メカトレーナーのスキルで一枚ドロー」
「(相手のクランはスパイクブラザーズか)」
スパイクブラザーズは惑星クレイ、ダークゾーンに属するギャロウズボールと呼ばれる球技の選手たちだ
ルール無用の危険な競技を戦い抜く強靭なユニットたち
「ライド!ナイトスクワイヤ アレン!小さな賢者 マロンをコール!マロン(8000)でジャイロスリンガー(8000)を攻撃」
マロンの広げた本に光が集まりマロンが手をかざして光を放つ
1st damage
【指揮官 ゲイリー・ギャノン】
トリガーなし
「アレン(8000)でジャイロスリンガー(8000)を攻撃!」
アレンが剣を振り上げジャイロスリンガーに向かっていく
「ノーガードだ」
Drive check
【ういんがる】
トリガーなし
アレンの振り下ろした剣がジャイロスリンガーを切り裂く
ジャイロスリンガーは膝をついてその場にうずくまった
2nd damage
【ワンダー・ボーイ】
トリガーなし
「やってくれるじゃねえか、ライド!スパイクバウンサー!」
重圧な装備に身を包んだユニットがゆっくりと立ち上がりアレンを見据える
「スキル発動!山札の上から2枚見て至宝 ブラックパンサーをスペリオルコール!」
黒豹のユニットが身を構えながら全身を震わせた
「行くぜ、ブラックパンサーのスキル、このユニットのアタック時ソウルブラスト一枚を支払うことでパワー+5000か15000!俺は15000を選択しブラックパンサー(23000)でアレン(8000)にアタック」
「世界樹の巫女 エレイン(20000)でガード」
パンサーが勢いよく突進してくるとエレインが身を乗り出してそれを阻止しにかかる
だがパンサーの勢いに負け容易く跳ね飛ばされてしまい地面にたたきつけられた
パンサーが腕を振り下ろすとアレンがそれを剣で受け止めた
「スパイクバウンサー(10000)で攻撃!ドライブチェック」
Drive check
【サイレンス・ジョーカー】
クリティカルトリガー
パワー=スパイクバウンサー(20000)
クリティカル=スパイクバウンサー(クリティカル2)
スパイクバウンサーの装備から放たれた棘が勢いよく向かっていきパンサーと鍔迫り合いを続けていたアレンを吹っ飛ばした
1st damage
【世界樹の巫女 エレイン】
ヒールトリガー
パワー=ナイトスクワイヤ アレン(18000)
2nd damage
【アルフレッド・アーリー】
トリガーなし
「ターンエンドだ!」
「ライド!沈黙の騎士 ギャラティン、ういんがるをコール、マロンのスキルで1枚ドローしてパワー+3000、ハイドッグブリーダー アカネをコール」
アカネが鞭を鳴らすとぽーんがるがどこからか雄たけびを上げながら飛び降りた
「ぽーんがるのスキル」
Soul cage
【アルフレッド・アーリー】
「ういんがる(8000)のブーストしたマロン(19000)でスパイクバウンサー(10000)を攻撃!」
「ジャイロスリンガー(10000)でガード!」
「ギャラティン(10000)でスパイクバウンサー(10000)を攻撃」

マロンの放った光が消えるとともにギャラティンが剣を振り上げるが
「サイレンス・ジョーカー(15000)でガード!」
Drive check
【閃光の盾 イゾルデ】
ドロートリガー
パワー=ハイドッグブリーダー アカネ(20000)
「ぽーんがる(8000)のブーストしたアカネ(31000)で攻撃」
アカネが勢いよく鞭を振るいスパイクバウンサーの巨体をなぎ倒した
3rd damage
【将軍 ザイフリート】
トリガーなし
「ターン終了」
「行くぜ、俺のターンだ、吹き荒れろ漆黒の嵐!将軍 ザイフリートにライド!」
スタンドのチアガールたちが歓声を上げながら選手の名を叫ぶ
「ザイフリート!ザイフリート!ザイフリート!」
フィールドにゆっくり歩いてきたそのユニットは拳に力を込め構えた
「イマジナリー・ギフト!フォース!さらにハイスピード・ブラッキーとワンダー・ボーイをコール!」
2体のユニットがザイフリートの隣に降り立った
「ワンダー・ボーイのスキル!グレード0のサイレンス・ジョーカーをドロップゾーンから山札の下に!パワー+5000!そしてフォースサークルにジャガーノート・マキシマムをコール!」
屈強な肉体を持った巨大なユニットが叫び声をあげ腕を上げる
「ジャガーノート・マキシマム(33000)でギャラティンを攻撃!」
※ジャガーノート・マキシマムは登場時自身のパワーを+10000するスキルを持っています
屈強な肉体でぶつかってきたジャガーノート・マキシマムの攻撃にあっけなく跳ね飛ばされるギャラティン
3rd damage
【ぽーんがる】
トリガーなし
「続けてザイフリート(13000)でギャラティン(10000)を攻撃!」
「閃光の盾 イゾルデ(守護者)でガード!」
腕を振り上げたザイフリートの攻撃をイゾルデが盾で受け止めた
「ヴァンガードのザイフリートの攻撃が成功したとき、コストを支払って相手のリアガードを退却、更に自陣の味方をスタンド出来る」
「やっぱ知ってるか、だが」
Twin drive
【将軍 ザイフリート】
トリガーなし
2nd check
【チアガール マリリン】
ドロートリガー
パワー=ハイスピード・ブラッキー(30000)
1枚ドロー
「ブラッキーにもマキシマムと同じスキルがあるぜ!ワンダー・ボーイ(13000)のブーストしたブラッキー(43000)でギャラティン(10000)に攻撃!」
勢いよく走り抜けたブラッキーの突撃を受けギャラティンが転倒する
4th damage
【ふろうがる】
クリティカルトリガー
パワー=沈黙の騎士 ギャラティン(20000)
クリティカル=沈黙の騎士 ギャラティン(クリティカル2)
「どうだ!これが俺のスパイクブラザーズの力だ!」
「ああ、いいデッキだ………だから見せてやるよ!俺のロイヤルパラディンの力!」

自身のファイトを終えヤイバのファイトを観戦していたスグル
そんな彼のもとにヒトミが歩み寄った
「宮導君のファイトどう?」
「相手も結構やるよ、このターンが勝負………ところで君は」
「一応勝って予選突破」
「さすが、ぼくもなんとか突破できたよ」

「光臨せよ!戦士たちの主!騎士王 アルフレッド!」
樋爪の音を響かせ地面を掛ける青き騎士馬
フィールドの中心に降り立つとその背に跨る鎧をまとった戦士が剣を掲げる
「イマジナリー・ギフト!フォース!」
ギフトによる祝福の光でアカネの立つ場所が照らされる
光の加護を受けたアカネは鞭を構えた
「アルフレッドのスキル!スペリオルコール!」
青い稲妻がフィールドに降りてその場に立つ一人の剣士の姿
「ブラスター・ブレード!スキル発動!退却せよ!ジャガーノート・マキシマム!」
ブラスター・ブレードの剣から放たれた光がジャガーノート・マキシマムの巨体を容易く吹っ飛ばす

「グレード3のジャガーノート・マキシマムを!?」
「ジャガーノート・マキシマムのスキル、自分のターンのメインフェイズ開始時にこのユニットをソウルに置くことで同名のユニットを山札からコールできる」
「山札からコールって………それじゃあ」
「あのユニットが残っていると次のターンの攻撃をしのぐのが難しくなる、だから退却させたんだ、一応ブラッキーも同じスキルは持っているけど、パワーの大きいジャガーノートを優先したみたいだね」

「ぽーんがる(8000)のブーストしたアカネ(30000)でブラッキー(10000)にアタック!」
アカネの振るった鞭を浴びてブラッキーが退却する
ジャガーノート・マキシマムと同等のパワーを出せるハイスピード・ブラッキーだが元々のパワーは10000
今の攻撃を防ぐにはどうやっても手札を2枚切らなければならずそれでは非効率だった
「アルフレッド(23000)でザイフリート(13000)にアタック」
アルフレッドが愛馬に跨りながら剣を構えザイフリートに向かっていく
Twin drive
【アルフレッド・アーリー】
トリガーなし
2nd check
【ふろうがる】
クリティカルトリガー
パワー=ブラスター・ブレード(25000)
クリティカル=騎士王 アルフレッド(クリティカル2)
アルフレッドの振り下ろした剣でよろめいたザイフリート
そのままアルフレッドが剣を振りぬいて衝撃波で大きく吹っ飛ばした
4th damage
【ジャイロスリンガー】
トリガーなし
5th damage
【指揮官 ゲイリー・ギャノン】
トリガーなし
「ういんがる(8000)のブーストしたブラスター・ブレード(33000)!」
「チアガール マリリン(守護者)」
ザイフリートをかばうようにマリリンが腕を広げてブラスター・ブレードを阻む
ブラスター・ブレードはそれを見て剣を引く
「ワンダー・ボーイの効果で同名をコール、ジャガーノートをドロップゾーンから山札の下へ、そしてブラックパンサーをコール、ザイフリートでアタック」

「ここでコールしないってことは」
「相手は攻め手が尽きた、でもブラックパンサーがいるのはフォースサークル、まだ油断は禁物だ」

「ういんがる(10000)とアレン(10000)でガード!」
Twin drive
【指揮官 ゲイリー・ギャノン】
トリガーなし
【ジャガーノート・マキシマム】
トリガーなし
「くっ」
ブラックパンサーはアルフレッドへ突撃しダメージを与える、だが
5th damage
【騎士王 アルフレッド】
トリガーなし
「届かない………」
「スタンドアンドドロー!ういんがる(8000)のブーストしたブラスター・ブレード(23000)でアタック!」
ブラスター・ブレードが勢いよく飛び上がり空中からザイフリートに剣を振り下ろす
6th damage
【将軍 ザイフリート】
GAME OVER

「すごいな、君は」
「いや、最後クリティカルトリガーが出ていたら、ブラックパンサーの攻撃を止められず俺は負けていたよ」
互いの健闘を称え握手するススムと対戦相手
まだ戦いは始まったばかりだ 
 

 
後書き
次回予告
「チーム男前か………」
「でも、レイラさん自体は優しそうな人だよね」
「男前って言葉とは真逆だよな」

turn:11 発動!究極次元合体!

「チーム名はともかくどんなファイトをするのかは興味あるな」
「宮導君、気にしてる感じだったしあんまりいうとしつこいって思われるよ」 
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