仮面ライダー エターナルインフィニティ
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第三百七十三話 海上での緒戦その二
「俺達はだ」
「戦闘でどうか」
「そのことを考えてだ」
「訓練もしているんですね」
「訓練は何の為にあるか」
こうもだ、アナザーアギトは言った。
「考えることだ」
「それは」
「そうだな、アンノウンそしてスサノオに勝つ為のものだな」
「はい」
その通りだとだ、クロヴァンは答えた。
「それなら」
「訓練で落ち込むことはない」
「どれだけ負けても」
「実戦に勝てばいいからな」
それでと言ってだった、アナザーアギトはヴァリアント達と訓練を続けていった。その訓練は確かに激しいものだが。
クラウディアはハヤトと訓練をしつつ怒って言った。
「そんなに強くなってどうするんですか」
「えっ、強くなったら駄目か」
「私がエミリア様の前でいい恰好が出来ないじゃないですか」
こうハヤトに言うのだった。
「貴方が強くなったら」
「いや、強くならないと」
そうでなければとだ、ハヤトはエミリアにすぐに言った。
「アンノウンに勝てないから」
「アンノウンもスサノオも私が戦って勝ちます」
「全員で戦わないと駄目だろ」
「貴方だけは別です、エミリア様をお助けして」
そしてとだ、まだ言うクラウディアだった。
「私がエミリア様に、となる為にも」
「何て勝手な理屈なんだ」
「あの、それは間違っていますから」
メイメイがここで言った。
「あらためて下さい」
「こいつはいらないかと」
「ここにいる全員がいないと」
さもないと、とだ。メイメイはクラウディアに微笑んで答えた。
「勝てないですから」
「そうでしょうか」
「はい、アンノウンは多く出るとか」
これはライダー達の話を聞いてのことだ。
「それならです」
「絶対になのね」
「ハヤトさんは必要です、いえ」
メイメイはさらに言った。
「ハヤトさんは主力です」
「うっ、必要どころか」
「そうです、ヴァリアントの中では」
つまり自分達の中ではというのだ。
「ハヤトさんはエミリアさん、生徒会長と並ぶ」
「主力ですか」
「まさにです」
そうだというのだ。
「ですから」
「うう、それは残念です」
「残念ではないです」
「間違っても」
リディとエリカもクラウティアに言う。
「如月ハヤトは貴重な戦力です」
「確かに何かと羨ましいですが」
二人でクレアも見つつ言う。
「戦力としては素晴らしいです」
「まさに主力の一人です」
「ライダーの方々がおられますし」
「俺達だけじゃとても無理だよ」
津上が笑って言ってきた。
「皆がいないとね」
「津上さんもそう言われるのですか」
「事実だからね」
その笑顔での言葉だ。
「だからね」
「そうですか」
「それでね」
津上はさらに話した。
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