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星河の覇皇

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第七十一部第二章 ゾロアスター級超巨大戦艦その二十九

「そしてさらにだ」
「それ以上の昇進もですね」
「可能ですね」
「我々もまた」
「そうですね」
「流石に元帥は無理だが」
 義勇軍では元帥は司令官一人だ、連合は元々元帥は非常に少ないが義勇軍もまた然りなのだ。それで一人だけなのだ。
「しかし大将まではな」
「功績を挙げれば」
「なれる可能性がありますね」
「我々でも」
「そうですね」
「そこはいいところだ」
 義勇軍のだ。
「実力、武勲が反映される」
「正規軍と比べて」
「遥かに」
「正規軍はセーラー服で入るとだ」
 その一般兵士のことだ、尚下士官候補兵士もセーラー服だ。
「下士官になることも難しく」
「下士官になろうとも」
「士官は、ですね」
「難しいですね」
「なることが」
「下士官候補学生は最初から違う」
 この課程で入隊した者達はというのだ。
「制服もセーラー服ではなく七つボタンの詰襟でだ」
「日本軍の航空科や下士官候補学生の軍服だとか」
「それを八条長官が採用させたそうですね」
「そう聞いていますが」
「その通りだ、この軍服を着ているとだ」
 航空学生や幼年学校の者達もこの軍服である。幼年学校とは言うならば軍隊の高校であり中学校を卒業した者が試験を受けて入隊する。
「試験は最初から部内士官もテストの難易度だそうだしな」
「もう最初からですね」
「下士官から士官になってもらうことが念頭にある」
「そうしたコースですね」
「大佐まではまず大丈夫だ」
 下士官候補学生になればというのだ。
「最悪でも中佐だ」
「この過程で入隊すれば」
「同じ高校卒業でも」
「一般とはそこまで違う」
「そうなのですね」
「下士官候補兵士が下士官よくて尉官でだ」
 そこ止まりになることが多いがというのだ。
「候補学生はそうなっている」
「最初から部内士官になることが半分決まっていて」
「下士官になり四年でその部内の試験を受けられますし」
「後はそれこそ普通にですね」
「入隊時の学力があれば」
「少し問題集をやればだ」
 軍の売店等で売られている部内士官の入試問題である、候補学生出身の下士官は下士官になり四年目ですぐに所属の部隊長から購入を言われることもざらだ。言われなくても受けると言えば喜んで受験を認めてもらえる。
「通る」
「そもそもの学力は備わっている」
「だからですね」
「下士官候補学生は合格する」
「そうなのですね」
「部内士官はほぼ彼等の為のコースだ」
 正規軍ではそうなっている、高卒で二十代前半でもう士官なのだ。
「倍率はほぼ一倍だ」
「下士官候補学生の場合は」
「学力でそうなる」
「功績よりも」
「大学卒はより露骨だ」
 正規軍における彼等の扱いはだ。
「入隊を言えばすぐに一般士官候補生の入試を受けてだ」
「即座に入隊し一年の課程を終え」
「士官ですね」
「そうなりますね」
「ほぼ確実に将官になれる」
 こちらはおおむね中将までにしてもだ。 
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