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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第三百七十一話 ヴァリアントその十

「ハヤトと一緒にいられるしね」
「あっ、ハヤトは私と一緒にいるのよ」
「私です」
 サクラとカレンは笑顔のエミリアにすぐに抗議した。
「私がお兄様と一緒にいます」
「私だって」
「えっ、二人もなの」
 エミリアは二人のその言葉を聞いてうわ、という顔になって言った。
「折角私だけって思ったのに」
「三人いるからいいじゃない」
「はい、こうした時はです」
「三人一緒よ」
「そうしましょう」
「ううん、まあ後で一緒になればいいかしら」
 エミリアは眉を顰めさせつつもこう言った。
「それならね」
「おい、何やってるんだ?」
「あれっ、ハヤトじゃない」
 今度は金髪で恰好いい感じの少年と小柄で長い金髪をポニーテールにしている少女がやってきた、着ている服はこの二人もダークグリーンの制服だ。
「誰かって思ったら」
「戻って来たんだな」
「それで一緒にいる人達が、なのね」
「仮面ライダーだな」
「ああ、その通りだ」
 ハヤトは微笑んで二人に答えた。
「あちらの世界から戻って来た」
「そうか、それでか」
「ライダーの人達も来てくれたのね」
「そうだよ」
 ハヤトは二人にまた答えた。
「この人達はな」
「そうか、じゃあな」
「私達も挨拶しないとね」
 こう言ってだ、二人はライダー達にそれぞれ陽気に名乗った。
「フリッツ=グランツだ、宜しくな」
「レイティア=サンテミリオンよ」
「二人共リベリア合衆国出身だよ」
「子供の頃から一緒にいるの」
「幼馴染みだな」
 木野は二人の名乗りを聞いて述べた。
「つまりは」
「ああ、そうなんだよ」
「私達はね」
「わかった、見たところ君達もハンドレッドだな」
「そうさ、この学園に所属しているな」
「ハンドレッドよ」
 その通りだとだ、二人も木野に答えた。
「それで俺達もな」
「スサノオと戦っているのよ」
「アンノウンとだな」 
 木野はその声をここで少しだけ鋭いものにさせた。
「そうだな」
「ああ、連中は正直強いな」
「私達も苦戦してるわ」
「一対一で何とかな」
「倒してるって感じよ」
「そうなんですよね」
 これがとだ、エミリアもライダー達に話した。
「私達は今は何とかです」
「一対一でか」
「勝ってる位です」
「同じ数なら何とか勝ってますけれど」
 ハヤトもライダー達に話す。
「あくまで何とかです」
「ああ、それね」
 津上がハヤトに明るく返した。
「頑張っていこうね」
「頑張るですか」
「俺達全員でね」
「あの、頑張ってもです」
 カレンは津上の今の言葉に驚いた顔で言った。
「とても」
「勝てないっていうのかな」
「物凄く強くて」
 アンノウン、彼等はというのだ。 
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