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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第三百六十八話 雨にも負けずその十

「そうそう出来ねえさ」
「そうだね」
「まあこの顔触れが警察に捕まるなら」
 梶井も言うことだった。
「その方が奇跡だね」
「そういうことだな、そしてな」
 中原は今度は梶井に応えて話した。
「ボスがいてくれるならな」
「ポートマフィアの仕事の方は」
「問題ないな」
「あの方がいてくれたら」
「そうだね。あの人ならね」
 ポートマフィアを知る太宰も述べた。
「本部にいたらそれでね」
「仕事についてはね」
「問題ないよ」 
 太宰は紅葉にも話した。
「本当にね」
「そうさね」
「あの人は出来るからね」
 太宰は口元だけで笑ってこうも述べた。
「少なくとも組織の長としては凄いよ」
「少なくとも、なんだね」
「私はあの人に思うところがあるからね」
「それでその口調だね」
「どうにもね」
 そうなっているというのだ。
「忘れられないからね」
「若し先代のボスのままでしたら」
 ここで言ってきたのは広津だった。
「果たして」
「どうなっていたか」
「ヨコハマの街自体も」 
 ポートマフィアだけでなくというのだ。
「果たして」
「それはね」
「上手くいきませんでした」
 どうにもと言うのだった。
「それどころか」
「うん、あの時の先代はね」
「あの様な状況でしたのね」
「大変なことをしそうになって」
「その時は止めていた」
 福沢が言ってきた。
「遠慮なくな」
「社長自身でね」
「そうしていた」
「はい、そうなっていたでしょう」 
 実際にとだ、広津は福沢にも答えた。
「やはり」
「そうだったな」
「そう思いますと」
「あの男がドンになってか」
「よかったかと」
「色々あったことは事実だな」
 中原は冷めた目で述べた。
「少なくとも俺は今のボスでいいさ」
「そうさね、だからあっち等も今戦えるのさ」
 紅葉も中原に続いて述べる。
「グロンギとね」
「お陰で俺達の仕事も問題ないしな」
「戦える面子がこれだけ出ていてもね」
「うちも秘書の子達が残ってくれていてね」
 太宰は武装探偵社の話をした。
「普通に戦えていっているよ」
「あっ、そういえば事務の人達は来てないですね」
 中島は太宰の今の話で気付いた。
「そういえば」
「うん、ナオミちゃんはいるけれどね」
「他の人達は」
「本来の事務所でお仕事に専念しているよ」
「そうなんですね」
「そう、だからね」
 それでというのだ。
「私達も安心して戦えるよ」
「そういうことですね」
「そう、戦って」
 そしてとだ、太宰は中島に穏やかな声で話した。 
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