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星河の覇皇

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第七十一部第一章 掃討作戦その十九

 リバーグは話の後だ、自身の幕僚達のところに戻って言った、
「いよいよだな」
「はい、艦隊は作戦エリアに完全に入ります」
「そしていよいよです」
「全艦隊が一斉にです」
「五百個艦隊がです」
 まさにこれだけの規模の艦隊がというのだ。
「一斉に動き」
「そしてです」
「攻撃を開始します」
「この艦もです」
「そうだな、艦の運用は艦長が行ってくれるが」
 その艦長の話もするのだった。
「この艦は特別だ」
「艦長は将官です」
 幕僚の一人が言った。
「中将が務めます」
「そうだ、将官がだ」
「それだけにですね」
「相当な艦だ」
 将官が指揮を務めるだけにというのだ。
「ティアマト級巨大戦艦で准将だった」
「それが、ですね」
「少将になりますと」
「それだけのものですね」
「まさに」
「伊達に一個軍を率いているだけではない」
 まさにというのだ。
「それだけの艦艇だ」
「中将といえばです」
 先程とは別の幕僚が言う。
「艦隊司令です」
「そうだ、艦隊司令だ」
「相当な地位です」
「それだけの地位にある者が艦長となっている」
「それだけの艦ですね」
「一個艦隊に匹敵する」
「この巨大な戦艦は」
 幕僚は言った。
「それだけものということだな」
「連合軍の総力を結集して製造、開発された」
「そうした艦艇ですね」
「ではその艦艇の戦力を」
「これより」
「確かめる、しかもだ」
 リバーグはさらに言った。
「五百個艦隊が参加しているからな」
「この艦もですね」
「五隻展開しています」
「その五隻がですね」
「戦力テストを行うのですね」
「その通りだ、だがこの艦はだ」
 リバーグはその巨大な艦の中で話した。
「四十一隻あるがな」
「そのうちの五隻ですね」
「五隻が今回の作戦に参加していますね」
「相当なものですね」
「大きな作戦だけはありますね」
「全くだ、中にいる乗員も多い」
 艦に乗り込んでいる将兵達もというのだ。
「ティアマト級以上にな」
「遥かに多く」
「それだけに艦長も中将で」
「艦隊に匹敵するものとされていますね」
「そういうことだな」
 こうした話をだ、彼等はしていた。その彼等とは別にだった。艦は動かされていたが航海長は唸って航海士の一人に言った。
「凄いな」
「はい、この艦は」
「動かすにはだ」
 それこそというのだ。 
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