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星河の覇皇

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第七十部第二章 同士討ちその四十八

「連合は」
「そうなるか」
「はい、ただ相手は犯罪組織であり」
「アメリカの開拓戦争とはまた違うな」
「地球であった領地拡大のそれとはです」
「趣旨が異なる」
「ですから後ろめたいものはありません」 
 戦う相手が犯罪組織だからである、この辺りその部族を攻めて殺戮を行い領地から追い出して自分達のものとしていた地球での侵略とは違う。
「安心して戦えます」
「それが救いだな」
「では」
「うむ、今回もそうしていこう」
「それでは」
「そして国境はだ」
 外縁部を領地にした後の新しい国境はというと。
「もうだ」
「中央軍も警護につき」
「不法出国者を出さない」
「そうしていきましょう」
「二度とこの問題を出さない為にもな」
「少なくとも今の様にですね」
 金も言う。
「百億単位もの不法出国者はです」
「出さない様にしないとな」
「はい、それは」
「やはり多い」
 百億もの不法出国者はというのだ。
「数百人に一人となると」
「連合の人口と比べて」
「多い、だからな」
「今後はですね」
「前から言われていたが各国軍だけが国境を警備しては限界がある」
 その国の国境全体を警備しなければならず辺境の警備だけに力を注げないからだ、それに他国に入ることは出来ないからだ。
「だからな」
「今後はですね」
「各国軍と共にだ」
「中央軍も警備につき」
「それで守っていきな」
「二度とですね」
「そうした問題を起こさない様にしよう」
「その為にも」
「手を打っていこう」
 こう話してだ、そのうえでだった。
 キロモトは今後のことも考えながら八条と金に予定通り進めることを認めた。連合は既に賽を投げていた。 
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