| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

ヴァンガードG ネクステージジェネレーション degrade

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

Turn:21 クレストロード

 
前書き
ミライの下へ駆けつけようとするタイガの前にフォールされたメグミが立ちはだかる
かつてタイガにヴァンガードを教えた
そしてチームメイトであったメグミとのファイト
仲間を取り戻すために全力で立ち向かうタイガだが 

 
普及協会本部前でフォールファイターと戦い続けるタイガ
「ちょっときつくなってきたな」
頬を流れた冷や汗をぬぐいつつもまた一人フォールファイターを撃破するタイガ
「タイガよ………」
「クロノファングか!?」
自らの脳内に直接語り掛けてくる声に反応するタイガ

Turn:21 クレストロード

「我らの、十二支刻獣の先導者には今、お前の力が必要だ」
「わかってるけど………今移動したら」
そんなタイガの前へ歩み寄る二人のフォールファイター
「メグミ………ハジメ!?」
タイガのチームメイトである二人が立ちはだかる
「くそっ………こうなったら二人まとめて」
「ちょっと待ったぁぁ!」
デッキを構えるタイガの目の前にいきなり滑り込んでくるミツキ
「タイガさん、ここは私が!」
「ミツキ………いいのか?お前だってミライと………」
「私の力じゃ足りないのは………わかってますから」
ミツキの言葉にタイガは思わず唇をかんだ
「悪い、頼む」
「そっちはお願いします」
ミツキにその場を任せ先へ進もうとするタイガ
だがそんなタイガの前にメグミが立ちはだかる
「っと、やっぱ振り切るのは無理か」

クロノ・ティガーと向き合うのは紫を基調としたふんわりとした衣装に身を包んだ人魚の歌姫
「SW-PRSIM ティティス………俺の知らないファーストヴァンガードか………」

「「スタンドアップ!ザ!ヴァンガード!」」
ユナイテッドサンクチュアリの高原で始まるミツキとハジメのファイト
「青雲の宝石騎士 ヘロイーズ!」
「緋色の小獅子 カリア」
ロイヤルパラディンとゴールドパラディン
共にユナイテッドサンクチュアリの正規軍に名を連ねるクラン同士
「このファイト………絶対に負けられない」

「ライド、PRISM-I サンシャイン・ローザ」
よく知る歌姫の姿を認めながらタイガはお互いの盤面を確認した
お互いにグレード2、前のターンメグミがクリティカルトリガーを引いたためにタイガのダメージはエンメとアダドアブラの2枚
一方メグミのダメージはリュミエール1枚
「こりゃ苦しいか」
「ティティスのブーストしたサンシャイン・ローザでアダドアブラにアタック」
「ノーガードだ」
【PRISM-R メルキュール】トリガーなし
サンシャイン・ローザが手をかざすとアダドアブラに無数の泡が襲い掛かる
【刻獣 スラスター・バイソン】クリティカルトリガー
「ライド!クロノファング・タイガー!」
現れたタイガの分身が咆哮を上げサンシャイン・ローザを見据える
「スキル発動!手札のクロノファングをバインドしてティティスのグレードをマイナス2」
時空の穴に吸い込まれていくティティス
必死に手を伸ばすも抵抗むなしく吸い込まれてしまった
「マニシュとオビュラシー・オックスをコール!マニシュでアタック!」
マニシュの放ったエネルギー波が勢いよく飛んでいきローザを直撃する
【PRISM-P プリンセス・ケルト】トリガーなし
「オビュラシー・オックスでアタック!」
勢い良く突進していくオックス
そのままローザに突撃して大きく吹っ飛ばした
【PRISM-I サンシャイン・クリア】クリティカルトリガー
「トリガーは出たけどまだパワーが足りてる………ティガーのブースト、クロノファングでアタック!」
クロノファングが拳を振り上げヴェールに迫る
「ノーガード」
【刻獣 リボルバー・ドラコキッド】トリガーなし
【刻獣使い アンネム】ヒールトリガー
「パワーはクロノファング、ダメージ1回復」
クロノファングに殴り飛ばされたローザは壁に強く叩きつけられその場に崩れ落ちる
【PRISM-I サンシャイン・ローザ】トリガーなし
「防ぐことが出来たはずの攻撃をあえてすべてノーガードか………狙いはおそらく」
「ライド、PRISM-I ヴェール」
長いツインテールを靡かせるメグミの分身
デッキに変化がみられる中このユニットだけは変わらないようだ
「ストライドジェネレーション、PRISM-I サンシャイン・ヴェール」
メグミを支え続けたサンシャイン・ヴェール
強力なGユニットを序盤から投入してきた
「カナリア2体、サンシャイン・クリア、リュミエール、BN-PRISM グリスター・エメラルをコール」
「グリスター・エメラル!?」
強引にリアガードを埋めて攻撃の態勢に入るメグミ
そんな中で見慣れないユニットの姿
いや、見慣れないことはなかった
「エメラルか………」
エメラルは初めてタイガがメグミにヴァンガードを教わったときにメグミが使っていたユニット
当時を思い出し小さく笑うタイガ
「リュミエールでアタック」
「こっちのヒールが見えてる以上、そっちから来るよな、ガード!」
リボルバー・ドラコキッドがその小さな拳を思いっきりふるってリュミエールを迎え撃つ
「グリスター・エメラルでアタック」
「スラッシュ・ドッグでガード!」
尻尾を叩き落とそうとするエメラルの攻撃からクロノファングを守るスラッシュ・ドッグ
「クリアのブースト、サンシャイン・ヴェールでアタック」
「ノーガードだ」
サンシャイン・ヴェールが掌に集めた泡をクロノファングに飛ばしていく
【PRISM-P プリンセス・レイテ】トリガーなし
【PRISM-P プリンセス・レイテ】トリガーなし
【SW-PRISM ルピーナ】トリガーなし
「トリガーなし、けど………」
クロノファングに襲い掛かる無数の泡
【夜に啼くギアタビー】クリティカルトリガー
「ドライブチェックでめくった3枚をドロップし、サンシャイン・ヴェールのスキル、カナリア2枚とグリスター・エメラルを手札へ、サンシャイン・ヴェールをGゾーンに戻し手札へ戻したグリスター・エメラルにスペリオルブレイクライド」
グリスター・エメラルに姿を変えたメグミがクロノファングを冷たい瞳で睨みつける
「バミューダ△にそんな眼は似合わねえよ」
「グリスター・エメラルでアタック、リミットブレイク、パワー+4000」
「(+4000?それだけなはずないよな、そもそも基準が………)」
考えていても仕方がない
「ジェネレーションガード!ハイブロースチーム ラファンナ!オビュラシー・オックスを山札に戻してギアタビーをスペリオルコール!シールド+10000」
【SW-PRISM ルピーナ】トリガーなし
【PRISM-P プリンセス・レイテ】トリガーなし
「ストライドジェネレーション!クロノタイガー・リベリオン!」
メグミの攻撃に対抗するため全力で攻撃を仕掛けるタイガ
「ギアタビーのブースト!マニシュでヴァンガードにアタック!スキル発動、十二支刻獣2体でパワー+4000!」
マニシュの放った弾丸がグリスター・エメラルを貫いた
【PRISM-R メルキュール】トリガーなし
「スキルを使ったバトルの終了時、マニシュはバインドゾーンに置かれる、そしてティガーでブーストしたリベリオンでアタック!スキルでギアタビーと手札のクロノファングをバインド、ドライブとクリティカルを+1」
「ジェネレーションガード、至高の宝珠 サンディー、スキルでシールド+20000」
手札6枚と追加のカウンターブラストで大量のシールドを獲得するメグミ
「さらにガード、PRISM-M カナリア」
【スチームスカラー ジジ】トリガーなし
【刻獣使い マニシュ】トリガーなし
【スチームスカラー エメルアンナ】トリガーなし
【ラッキーポッド・ドラコキッド】ドロートリガー
全力の攻撃を止められてしまうが何とかダメージ5まで追いつめた
それでもタイガのシールドはそこまで多くない
果たして防ぎきれるか
「ストライドジェネレーション、BN-PRISM シャイニング・ガーネット」
「ガーネットか!?」
ガーネットはメグミがヴェールと共に愛用していたユニット
思わぬ切り札の登場に身構えるクロノファング
「グリスター・エメラルのストライドスキル、スキルを獲得、更にレイテ、リュミエール、ルピーナ、ローザをコール」
一気に展開してきたメグミは真っすぐクロノファングを見据えた
「シャイニング・ガーネットのスキル、ハーツの能力を一つ得る、グリスター・エメラルが持つPRISMのユニットすべてのパワーをそのユニットのクリティカル一つにつき4000上昇するリミットブレイクを得る」
「自身のクリティカルを参照していたのか!」
「そしてシャイニング・ガーネット自身のアルティメットブレイク、PRISMのユニットすべてにクリティカル+1」
「と、とんでもねぇ」
あまりに強力なコンボに言葉を失うタイガ
もしこれでヴァンガードのアタック時クリティカルトリガーでも出ようものなら手が付けられないパワーになる
「レイテのブーストしたリュミエールでアタック」
「ノーガードだ」
リュミエールとレイテが飛び上がって尾ひれでクロノファングに同時攻撃を仕掛ける
【スチームテイマー ナニ】トリガーなし
【夜に啼くギアタビー】トリガーなし
「シャイニング・ガーネットでアタック、先ほど得たスキルでレイテとリュミエールを手札に戻し、リュミエールをスペリオルコール」
「レイテが戻った………ってことは」
「カウンターチャージ、ソウルチャージ、ローザにパワー+4000、2枚手札に戻ったことにより、ローザのスキルで自身とシャイニング・ガーネットにパワー+3000、これを2回発動」
「パワー合計40000とか嘘だろ………エメルアンナ!クインテットウォール!」
エメルアンナによって公開されたのはギアタイガーとリボルバー・ドラコキッド、そしてエメルアンナと2枚のスラスター・バイソン
「ラッキーポッド・ドラコキッド!これで………」
トリガーで出た分と合わせて51000、メグミがクリティカルトリガーを引いたとしてももう1枚トリガーが出なければ攻撃は通らない
「トリプルドライブ」
【PRISM-I サンシャイン・ローザ】トリガーなし
【BN-PRISM フラッシュ・サファイア】トリガーなし
【PRISM-M カナリア】クリティカルトリガー
「効果はすべてローザへ」
「エメルアンナの効果でドロップゾーンのエンメをバインド、スラッシュ・ドッグとスラスター・バイソンを山札へ、もう1枚の効果でギアタイガーをバインド、アンネムとスラスター・バイソンを山札へ、更にギアタイガーが山札以外からバインドされたことで山札の一番上のカードをバインド」
山札からナニがバインドされラッキーポッド・ドラコキッドがソウルに置かれる
「(普段ならトリガー吸われたってへこむところだろうけど、ここまで終盤来るとドロートリガーの出番ねぇだろうし問題ねえだろ、もう1ターン回ったら防ぎきれる自信ねぇぜおれ)」
「リュミエールでアタック」
「ラッキーポッド・ドラコキッドでガード!」
「ルピーナのブースト、ローザでアタック」
「パワー47000とか嘘だろおい、けど………ジェネレーションガード!」
ローザの尾ひれによる攻撃を受けた機械のケモノはその眼を妖しく光らせる
「時空獣 パンドラ・キメラ!スキル発動」
パンドラ・キメラの咆哮と共にルピーナが時空の穴に吸い込まれる
何とかしがみつこうとするが抵抗叶わず穴の中へと吸い込まれていった
これでルピーナのブースト分のパワーが消えて32000
「マニシュ!」
マニシュが勢いよくローザにぶつかっていき押し返した
本来パンドラ・キメラは相手が選ぶため確実に狙ったユニットを戻せる可能性は低い
だが今回は後列のユニットが減っていたためルピーナを狙うことが出来た
「(けどまだ油断はできない………さっき手札に入ったフラッシュ・サファイアは完全ガード、あれを突破するには全体のパワーを上げるしかない)」
だがタイガのデッキのGユニットは自身を強化する効果が中心
リアガードを強化できるカードは少ない
「やってやる………俺の持ってるすべてでこのファイト乗り越える」
渾身のドローで引いたカードを確認するタイガ
「手札のスチームリンクス ナディンをコストにクロノファングのスキル!ナディンをバインドしてストライド!クロノタイガー・GG!」
咆哮を上げるギアグレアがグリスター・エメラルを見据えて身構えた
「リボルバー・ドラコキッドとジジをコール!ジジの効果で1枚ドロー、ナディンのスキル、山札の上から1枚バインドして、バインドゾーンのこのカードをスペリオルコール!俺のバインドゾーンは7枚!パワー+7000!ソウルチャージ、1枚ドロー、エンメのスキル!バインドゾーンのこのカードをドロップゾーンに置き、山札から2枚バインド!ギアグレアとリボルバー・ドラコキッドにパワー+3000!今バインドした中にあったギアタイガーのスキル!追加でもう1枚バインドしてソウルチャージ!」
これでタイガのバインドゾーンが9枚、ギアグレアのドライブ増加の条件も整った
「オビュラシー・オックスをコール!ギアグレアのスキルでローザとリュミエールを山札の下へ」
リアガードが一掃されグリスター・エメラルだけが取り残される
「オビュラシー・オックスのカウンターブラスト!これでオビュラシーはパワー+10000だ!」
「(奴のバインドゾーンにはヴァンガードの攻撃後にバインドゾーンからコールできるナニがいる………)
ヴァンガードを完全ガードしてもパワーアップを重ねた布陣をすべて止め切るのは難しい
「オビュラシー・オックスでグリスター・エメラルをアタック!」
「カナリア!レイテ!」
オビュラシー・オックスの突進をカナリアとレイテが体を張って止める
「ギアグレアでアタック!」
「完全ガード!」
【スチームリンクス アダドアブラ】トリガーなし
【スチームリンクス ナディン】トリガーなし
【刻獣 スラスター・バイソン】クリティカルトリガー
「なんだと!」
「効果はすべてナディンへ、更にバインドゾーンのナニのスキルでスペリオルコール」
メグミの手札は残り2枚
だがどちらのパワーもスキルの連携によって高められていた
「ジジのブースト、ナディンでアタック」
ナディンの銃から放たれた強大な光がグリスター・エメラルを飲み込んだ
【BN-PRISM グリスター・エメラル】

ファイトに敗れその場に崩れ落ちるメグミをそっと受け止めるタイガ
彼女をそっと近くの壁に寄りかからせると本部の建物を見上げた
「俺たちも行くぞ」
握ったデッキの一番下にあるクロノファングのカードがタイガの言葉に同意するかのように輝いた 
 

 
後書き
次回予告
「メグミ………」
「大丈夫だ、きっとあいつらが取り戻してくれる」
「こういう時、何もできないのって歯がゆいね」

turn:22 蘇った絆

「俺もいろいろ経験してきたからなぁ」
「カムイの世代が一番過酷だよね」
「それを言うなよ………」 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧