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星河の覇皇

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第七十部第一章 外縁部の賊その三十

「しかし女房にばれたらな」
「風俗通いがですね」
「ばれたらやばいですね」
「その時は」
「ああ、うちの女房は怖いからな」
 だからというのだ。
「風俗は止めておくか」
「じゃあ酒ですね」
「そっちですね」
「そっちを楽しむか、あとスーパー銭湯もいいか」
 保養所にあるそうした場所もというのだ。
「ああした場所で楽しむのもいいしな」
「ああ、お風呂ですね」
「サウナとか行くんですね」
「そうしますか」
「そうしようか」
 こうも言うのだった。
「今はな」
「まあそれもいいですね」
「お酒だけじゃなくて風呂も楽しんだらいいですね」
「サウナで汗かくのも楽しいですしね」
「身体も心も奇麗になるし」
「ゲームセンターに行く歳でもないからな」
 曹長は笑ってこうした店のことも言った、連合の娯楽関係は実に充実しているのだ。それも産業としてである。
「風呂に入るか」
「それでサウナですね」
「サウナで思いきり汗をかいて」
「それですっきりしてですね」
「酒を飲むんですね」
「ああ、ただ順序を逆にするとな」
 飲んだ後でサウナに入る行為はというのだ。
「危ないからな」
「それ死にますよ」
「冗談抜きに危ないですよ」
「半端じゃなく汗かきますし」
「心臓にも負担かかりますよ」
「だからな」
 曹長もそこはわかっていて言う。
「それはしない」
「まずはサウナに入ってですね」
「それから飲みますか」
「ああ、そうする」
 実際にというのだ。
「外に出たらな」
「そうですね、じゃあ俺達は風俗行ってきます」
「曹長には悪いですけれど」
「そうしてきます」
「そうしてこい、あとくれぐれも馬鹿なことはするな」
 具体的に言うと略奪や暴行等の犯罪行為だ。
「連合軍はそうしたことには厳しいからな」
「軍律厳しいですからね、ここは」
「特に俺達義勇軍は」
「正規軍以上に厳しいですからね」
「何かと」
「ああ、だからな」
 それでというのだ。
「間違いはするなよ」
「軍法会議とかになったら大変ですしね」
「死刑も普通にしますし」
「その死刑の内容も難しいですから」
「馬鹿なことはしないに限りますね」
「首を撥ねられるどころじゃないぞ」
 連合軍、ひいては連合ではだ。
「寸刻みにされたりもするぞ」
「凌遅刑ですよね」
「連合の死刑の一つでありますよね」
「実際にここじゃしますからね」
「凶悪犯には」
「だからな」
 それでというのだ。
「気をつけろよ」
「連合って死刑とか残酷ですからね」
「無茶苦茶しますから」
「しかも公開処刑ですからね」
「何の容赦もしないですから」
「だから本当に気をつけろよ」
 くれぐれもという口調での言葉だった。 
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