八条学園騒動記
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第五百一話 青春のコスプレその九
「あそこは」
「ああ、あそこはですね」
「同性愛も禁止だろ」
「それも厳禁ですね」
「冗談抜きで死刑にもなるからな」
ユダヤ教の戒律で殺人に並ぶ大罪とされているからだ、イスラエルはユダヤ教で存在している国だから戒律が法律になっているのだ。
「だからな」
「女装もですか」
「あそこは厳しいからな」
「だからですか」
「イスラエルは別だよ」
「そうなんですね」
「けれど連合の他の国はな」
ほとんどの国はというのだ。
「寛容だよ、それでな」
「男の娘用の水着もですか」
「あるんだよ、高いけれどな」
「世の中凄いですね」
「俺もそう思うよ、それでも水着もな」
部長はジョルジュにあらためて話した。
「そのキャラなったことあるだろ」
「一期に一回は」
「そうだよな、けれどな」
「風紀部にどうかと言われるから」
「それもなしだからな」
水着にもなるなというのだ。
「いいな」
「わかりました」
ジョルジュも確かな声で答えた。
「そうさせてもらいます」
「その衣装だけでな」
「嫌らしいポーズもしないで」
「真面目に可愛くな」
「それでいきますか」
「今からな」
こう話してだ、そしてだった。
撮影に入った、部員達はそれぞれアニメキャラになったジョルジュを撮影しジョルジュもポーズを取った。
その中でだ、自撮りもしたが。
「中々いけてます」
「自撮りもか」
「はい」
まさにとだ、部長にも答えた。
「今日はじめましたけれど」
「それでもか」
「出来てます」
「それでツイッターにもあげてるか」
「はい、早速いいねついてます」
「いいことだな、そうしたのってな」
こうした独特な画像をツイッターにあげると、というのだ。
「人気出るからな」
「そうみたいですね」
「アイドルもそれでな」
自撮りをツイッター等にあげてというのだ。
「人気あげてるしな」
「それクラスでも言われました」
「そうだろ、それで自撮りもな」
これもというのだ。
「撮影の技術だからな」
「それで、ですね」
「どんどん撮っていけばいいさ」
「わかりました」
ジョルジュも応えてだった。
自撮りをどんどんしてみた、それでまた言った。
「スマホってこういう時にも便利ですね」
「今わかったか?」
「わかりました」
ジョルジュは自分でも実感しつつ答えた。
「よく」
「それは何よりだな」
「はい、スマホがあってこそ」
「自撮りもな」
「簡単に出来るんですね」
「カメラも出来るけれどな」
それでもというのだ。
「それがな」
「スマホだとですね」
「もっと簡単に出来るんだよ」
「そうですよね」
「だからタレントさんや声優さんもだよ」
「アイドルの人達もですね」
「自撮りするんだよ、コツがわかればな」
部長は自撮りをするジョルジュに話した。
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