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ドリトル先生と日本の鉄道

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第九幕その七

「今はね、ただね」
「ただ?」
「ただっていうと?」
「日本は島国だからね」
 他の国と地続きでないからだというのです。
「鉄道の旅も短くなるからね」
「だからよね」
「食堂車もね」
「今はなくて」
「それよりも駅弁になったのね」
「日本では」
「そうなるよ。日本は世界一と言ってもいい鉄道大国だけれど」
 それでもというのです。
「長旅だけは楽しめないね」
「そうだよね」
「そこは仕方ないね」
「じゃあね」
「駅弁を楽しもう」
「鉄道の旅の時はね」
「それがいいね、しかし日本の駅弁は物凄い数と種類で」
 それでというのです。
「食べるのが大変だよ」
「全部食べようって思ったら」
「本当にね」
「一日一個食べたとしても」
「何時食べ終えるか」
「そうだね、気長に食べていくよ」
 先生は笑って皆に言いました、そのうえで。
 先生はハンバーグを食べてからそれをおかずとして白い御飯も食べますが今度はこんなことを言いました。
「いやあ、このハンバーグは御飯に合うね」
「不思議と合うんだよね」
「ハンバーグと白い御飯って」
「本当にね」
「パンとも合うけれど」
「御飯にも合うんだよね」
「僕はハンバーガーもハンバーグサンドも好きだよ」
 ハンバーグとパンの組み合わせもというのです。
「けれどこうしてね」
「ハンバーグ定食もね」
「好きだよね」
「ハンバーグと御飯の組み合わせも」
「そちらも」
「好きだよ、ハンバーグカレーも好きだしね」
 こちらのお料理もというのです。
「この定食も好きだし」
「というかハンバーグカレーっていいよね」
「あれも凄く美味しいよ」
「トミーもよく作ってくれるし」
「王子だって好きだしね」
「そうだね、カツカレーと同じタイプのカレーだけれど」
 カレーとしてのタイプはというのです。
「カツカレーも美味しくてね」
「ハンバーグカレーも美味しい」
「そうよね」
「日本にしかないカレーだけれど」
「絶品だよ」
「ハンバーグも日本で大きく変わったよ。そういえば」 
 そのハンバーグを食べつつさらに言う先生でした。
「ハンバーグもドイツなんだよね」
「そうそう、モルトケさんの国でね」
「ドーラを造った国でもあるし」
「そのドイツのお料理なんだよね」
「名前はハンバーグじゃないけれどね」
「いい食べものだよ、普通のステーキもいいけれど」
 先生はこちらも大好きです。
「けれどね」
「それでもよね」
「ハンバーグも美味しくて」
「ドイツにはこれもあるのよね」
「この食べものも」
「ソーセージとアイスバイン、ジャガイモとザワークラフトに」
 先生はこうしたドイツの食べものを挙げていきました。
「ビールも外せないけれど」
「ビールは絶対だよね、ドイツは」
「あの国は」
「もうビールなくして語れない」
「そんなお国だね」
「うん、あの国はそうでね」
 それでというのです。
「ハンバーグも生み出したんだ」
「ドイツ料理って美味しくないって言う人もいるけれど」
「決してそうじゃないよね」
「ソーセージもあるしね」
「ハンバーグだってあるし」
「そうだよ、ハンバーグはビスマルクも好きだったんだ」
 そのドイツを創り上げたと言っていいこの人もというのです。 
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