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ドリトル先生と日本の鉄道

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第九幕その六

「本当に」
「当時の日本軍は自衛隊に比べて技術的に未熟だったっていうし」
「結構精神主義だったっていうけれど」
「そうした先見の明はあったのね」
「そうした面もあったのね」
「うん、だからイギリス軍も圧倒したんだよ」
 その第二次世界大戦で、です。
「シンガポールまであっさり陥落させられたね」
「本当にあっという間にね」
「あの戦争が終わってからインドまで独立したし」
「イギリスってあの戦争で日本には凄い負けてるのよね」
「海軍も陸軍も」
「戦艦は爆撃で沈んでいるしね」
「その航空機のね」
 まさにそれでとです、先生は戦艦が航空機の爆撃で沈められたことにも言及しました。
「そうなったよ」
「凄い負け方だったよね、海でも」
「その戦艦沈められた時は」
「チャーチルさんこの世の終わりみたいだったっていうし」
「マレーもシンガポールも攻め落とされて」
「僕も驚いたよ」
 当時イギリスにいた先生もでした。
「日本軍の強さにはね」
「その中心が航空機だった」
「そう言えるかもね」
「それだけ航空機が役に立って」
「日本軍も強かったんだね」
「そうなるよ、僕は航空機はあまり乗りたくないけれど」 
 実は苦手なのです、他の皆は違ってもどうも先生は航空機に乗ることは今でも慣れていないのです。
「けれどね」
「それでもだね」
「凄く役に立つね」
「このことは事実だね」
「そうだよ、だから列車砲もなくなったんだ」
 使われなくなったというのです。
「ミサイルや航空機になったんだ」
「そうだよね」
「今はそうなったね」
「列車砲は過去のものになった」
「鉄道博物館にある様なものになったんだね」
「そうだよ、まあ実物はね」
 ドーラのそれはとです、笑って言った先生でした。
「流石に飾れないけれどね」
「大き過ぎてね」
「流石に無理だよね」
「それだけで線路四本使う位大きなものなんて」
「とてもね」
「無理だよ。けれど模型なら置けて」
 そしてというのです。
「動かすことも出来るよ」
「じゃあ実際に動くの楽しみにしてね」
「そうしてだよね」
「今はね」
「先生は論文を書くんだね」
「そうするよ、本を読んでね」 
 そうしてからというのです、こうお話してでした。
 先生は本を読んでいきますがお昼にはです。
 この日は大学の食堂で食べました、ハンバーグ定食を食べていましたが。
 動物の皆は先生と一緒に食べながらそれでこんなことを言ったのでした。
「食堂列車もあるよね」
「欧州では鉄道の旅もあるしね」
「先生も旅の時に楽しんだけれど」
「日本では駅弁があるね」
「昔は食堂列車もあったしね」
「うん、新幹線にもあったしね」
 実際にと答えた先生でした。
「日本にもあったよ、今は駅弁が主流だけれどね」
「そうだよね」
「それでこうしたのも食べていたんだね」
「先生今ハンバーグ定食食べているけれど」
「そうしていたんだね」
「そうだったんだ」
 こう皆にお話するのでした。 
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