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レーヴァティン

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第八十七話 上からの改革その九

 久志はナポリとの話を行いに入った、まずはそこからだと思ってだ。英雄にここまで話してそうしてだた。
 あらためてだ、彼に問うた。
「それでな」
「ここまでか」
「ああ、倭は進んだぜ」
「そうか、ローマを掌握したか」
「その周りもな」
「いい流れだな、こちらもだ」
「御前もだよな」
「旗揚げが出来てだ」
 そうしてというのだ。
「これからはだ」
「いよいよ勢力拡大か」
「そうした状況になった、そしてだ」
「今から俺に話してくれるか」
「そうする」
 有無を言わせない感じでの返事だった。
「これからな」
「そうか、それじゃあな」
「今からな」
 まさにというのだ。
「話させてもらう」
「それじゃあな」
「御前も色々あったが」
「御前もだよな」
「色々あった」
 時分もとだ、英雄は話した。
「そしてだ」
「そのことをか」
「話させてもらう」
 まさにというのだ。
「これからな」
「よし、じゃあな」
「しかしだ」
 ここでだ、英雄は久志にこうも言った。
「御前はあちらの世界でかなり飲んでいるな」
「話によく出て来るだろ」
「毎晩の様にな」
「大抵ワインだな」
 その飲む酒はだ。
「話している通りな」
「そうだな」
「肉やパスタだと赤、魚介類だと白でな」
「飲み分けているな」
「こっちの世界でもそうだけれどな」
「あちらの世界でもか」
「そうして飲んでるぜ、あとな」
「あと、か」
「ビールも飲むし蒸留酒もな」
 即ちウイスキーやブランデーもというのだ。
「時々でも飲んでるだろ」
「そういえばそうだな」
「御前も飲んでるけれどな」
「俺は日本酒が多い」
 英雄はあちらの世界で飲む酒について答えた。
「焼酎も飲むがな」
「そっちの島は日本文化だしな」
「そうだ、だから酒もだ」
「米で造った日本酒か」
「この酒が多い」
 島の文化に合ったその酒だというのだ。
「ワイン、葡萄酒もあるにはあるがな」
「主流じゃないよな」
「主流は日本酒だ」
 あくまでこの酒だというのだ。
「そして俺も仲間達もな」
「毎晩みたいにだな」
「飲んでだ」
 そうしてというのだ。
「楽しんでいる」
「御前は女の人もだよな」
「楽しんでいる」
「一度に何人もな。っていうかな」
 久志は英雄のその女遊びについても述べた。 
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