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星河の覇皇

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第六十九部第四章 国境外縁部その三十一

 それでだ、彼等も日々時間を見付けてトレーニングを行っているのだ。艦内でもトレーニングルームがあるのが連合軍だ。
「義勇軍はそっちも正規軍以上ですしね」
「ノルマがありますからね」
「汗かいてますけれど」
「それだけじゃですね」
「ストレスも発散しきれないですし」
「汗を流しても」
 そちらもいいストレス解消になるがというのだ。
「それでもですからね」
「それならですね」
「酒も飲みますか」
「そっちも」
「そうしような、しかし」
 ここでだ、こうも言った下士官だった。
「連合は酒も多いな」
「はい、かなりですよね」
「酒の種類多いですよね」
「ワインとかビールだけじゃないですからね」
「こっちは」
「ああ、サハラと違ってな」
 サハラでは酒といえばワインかビールだ、どちらかというとワインが主流でありビールはランクが下の酒とされている風潮がある。
「色々あるな」
「米の酒もありますからね」
「日本酒とかマッコリとか」
「紹興酒なんてのもありますし」
「麦から造った酒も種類多いですよ」
 ビールだけでなく、というのだ。
「ウイスキーとかも」
「他にも色々ありますね」
「林檎から造ったシードルとか」
「バーボンなり老酒なり」
「テキーラもよく見ますね」
「ウォッカも」
「ああ、色々あるな」
 バーなりパブなり行けばだ、それこそ。
「色々あって」
「そのことにも驚きますね」
「この国は酒も豊富ですね」
「料理も」
「ああ、俺達はワインとかビールしか飲まないけれどな」
 サハラではそうだ、時代によってはサハラはイスラムの戒律では酒を飲むことも禁じられていた。この時代はいいが。
「色々あるな」
「ですよね、料理にしても」
「何かと」
「肉も羊や牛だけではなく」
「色々ありますね」
「ああ、爬虫類とか両生類もな」
 連合ではこうしたものもよく食べるのだ。
「恐竜までな」
「ですね、恐竜のステーキとか」
「そういうのも普通にありますからね」
「レストランに行ったら」
「それこそ」
「軍のバーの料理でもな」 
 パブもである、連合ではバーとパブの区別は店の中の内装や出て来る酒や料理位の多少の違いしかない。階級によって入られる店といった区分はないのだ。
「普通にな」
「はい、恐竜とか出ますからね」
「恐竜のステーキとか」
「あとカクテル」
「それも出ますね」 
 バーではこちらが主流になる。
「連合ではかなり」
「とにかく色々な酒ありますね」
「それで皆よく飲みますね」
「正規軍の連中なんかも」
「ああ、よくあれだけの種類があってな」
 そしてというのだ。
「あれだけ飲めるな」
「そうですよね」
「ワインとかビールだけでなく」
「色々あって」
「飲もうと思えば飲めますね、俺達も」
「カクテルとかも」
「飲むか?」
 こんなこともだ、下士官は兵達に言った。 
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