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八条学園騒動記

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第四百九十三話 ドラッグその十

「そしてデモをしてもな」
「穏やかだしね」
「殆どな、マナーも悪くないしな」
「そうよね」
「エウロパの方がマナーがいいとか言うがな」
「本当かしら」
「違うだろう」
 実際は連合市民はエウロパ市民よりマナーが悪いと言われている、これはアルフレドの主観に基づく言葉だ。
「ただ連中がな」
「そう言ってるだけね」
「野蛮とな」
「相手を野蛮と言えば」
 根拠なしにとだ、ビアンカはカレーを食べつつ言った。
「それでなのね」
「野蛮になるか」
「そうなるんだったら」
「誰でも野蛮だな」
「すぐにそうなるわよね」
「言えば終わりならな」
 それこそというのだ。
「何でもそうなる」
「エウロパの連中が言えばそうあるのなら」
「それこそ何でもだからな」
「意味ないわね」
「レッテル張りはな」
 それこそというのだ。
「もうそれでしかないからな」
「気にしても仕方ないわね」
「そうだな、エウロパの言うことはな」
「そんなものだったら無視していいわね」
「本当にな、ただな」
「ただ?」
「俺達は野蛮にならない様にはな」
 エウロパのレッテル張りは気にしなくていいが、というのだ。
「それでもな」
「自分達では?」
「意識してな」
 そうしてというのだ。
「気をつけていかないとな」
「野蛮人にならない様に」
「絶対にな、それとな」
「それと?」
「いや、今日は色々あったな。というか」
 アルフレドはここで思うのだった。
「ざわざわの話からな」
「ああ、色々考えることになったわね」
「俺はな」
「私もよ、どうもね」 
「ざわざわからだな」
「あれこれ考えてね」
 そうしてというのだ。
「何か色々勉強になった」
「そうも思うか」
「思えるわ、ゲームセンターに行っても」
「ゲームもしてな」
「それであのおじさんのお話も聞いて」
 アルフレドはゲームを観ながら話もしてだった。
「それでね」
「勉強になったか」
「人生のね、いやゲームとかでもね」
「学べることがあるな」
「そうよね、そう思うとゲームもね」
「無駄じゃないな」
「ギャンブルとかドラッグと違って」
 こうした破滅に至るものは論外だとした、それも二人共。 
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